2014年06月01日の書評一覧

ハンナ・アーレント [著]矢野久美子 / 戦争と政治の間 ハンナ・アーレントの国際関係思想 [著]パトリシア・オーウェンズ

ハンナ・アーレント [著]矢野久美子 / 戦争と政治の間 ハンナ・アーレントの国際関係思想 [著]パトリシア・オーウェンズ

■世界の複数性、思考し続けて  映画でも話題になった政治思想家アーレント。ドイツ哲学に学んだ後、ナチス迫害を逃れてアメリカに亡命した彼女について、簡にして要を得た評伝が出た(『ハンナ・アーレント』)………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]歴史 政治

海うそ [著]梨木香歩

海うそ [著]梨木香歩

■魂を浄化し「永遠」へと結ぶ光  南九州に臨む遅島は、島内の気候が変化に富み、豊かな緑であふれている。昭和初期、人文地理学を専門とする一人の青年が島を訪れた。植生や民話を調査するためだ。  遅島の風………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]文芸 人文

金を払うから素手で殴らせてくれないか? [著]木下古栗

金を払うから素手で殴らせてくれないか? [著]木下古栗

 どんどん脇にそれていく本筋とあまりに飛躍した物語の着地点に、読者はあぜんとするに違いない。無責任で不条理。だが同時に、小説の自由と型破りな刺激に満ちている。3編を収録した短編集。  表題作は「米原正………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]人文

家永三郎生誕100年——憲法・歴史学・教科書裁判 [編]家永三郎生誕100年記念実行委員会

家永三郎生誕100年——憲法・歴史学・教科書裁判 [編]家永三郎生誕100年記念実行委員会

 日本史や思想史の分野で多大な業績を残し、教科書裁判を32年間闘った歴史家・家永三郎(1913〜2002)。その学問・思想や行動の、今日的意義を考える文集だ。  戦時中の家永は『日本思想史に於(お)け………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]歴史

犬と、走る [著]本多有香

犬と、走る [著]本多有香

■一期一会大事に、人生を楽しむ  なまじっか著者と面識がないわけではないので、実は読む前はこの本の書評をするつもりはあまりなかった。でも読んでみて気が変わった。これはいい本だ。多くの人に紹介されるべ………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]人文 社会

死ぬふりだけでやめとけや——谺雄二詩文集 [著]谺雄二[編]姜信子

死ぬふりだけでやめとけや——谺雄二詩文集 [著]谺雄二[編]姜信子

■忘却と闘争、たたき込む詩の力  5月、全国ハンセン病療養所入所者協議会会長の神美知宏(こうみちひろ)(80)、ハンセン病国賠訴訟の原告団協議会会長の谺雄二(82)が、相次いで亡くなった。お2人とも………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]歴史 社会

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

■先兵役からみる国と金融の蜜月  国家の腕力と、その危うさが曇りガラスの向こうで絡みあう中国経済は、どこから見るかで風景が変わる。  本書が焦点をあてたのは、中国の国家開発銀行。国内からアフリカ、中………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]経済 社会

エンジニアリングの真髄——なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか [著]ヘンリー・ペトロスキー

エンジニアリングの真髄——なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか [著]ヘンリー・ペトロスキー

■科学と技術の違いを深く考察  幼稚園のころ、レタスとキャベツの区別がつかなかった。間違えて笑われたことがある。分かっている人からしたら当然でも、そうでない人には違いがまったく分からない——。そうい………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]科学・生物

日本人は、どんな肉を喰ってきたのか? [著]田中康弘

日本人は、どんな肉を喰ってきたのか? [著]田中康弘

■多様な狩猟、共に食べて考える  長年秋田県のマタギの取材をしてきた写真家が、南は西表島から北は礼文島まで、各地に息づく狩猟を取材し、獲(と)れた獣肉を猟師と共に喰(く)う。  狩猟と一口に言っても………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]社会

アメリカ医療制度の政治史 [著]山岸敬和

アメリカ医療制度の政治史 [著]山岸敬和

■なぜ公的保険制度ができないか  オバマ政権が2010年に、米国にとって初の国民皆保険制度を創設したのは画期的だ。だがそれは、日本のような公的保険制度ではない。米国社会に深く根づいた民間保険制度を前………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]社会

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