2014年06月29日の書評一覧

謎ときガルシア=マルケス [著]木村栄一

謎ときガルシア=マルケス [著]木村栄一

■魔術的魅力の背景、誠実に解説    今年の4月に87歳で亡くなったラテンアメリカ文学の巨匠、ノーベル文学賞受賞者でもあるガブリエル・ガルシア=マルケスに関しては、すでに幾つかの書物が訳出されて店頭………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]文芸

境界の町で [著]岡映里

境界の町で [著]岡映里

■「膜」を介して被災地に触れる    言葉が、深く、読み手の心に沁(し)み入ってくる。ずんずん突き刺さるのでも、がんがん飛び込んでくるのでもなく、じわり、と膜を通して浸潤してくる。そんな本だ。  著………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]文芸

ラスト・バタリオン―蒋介石と日本軍人たち [著]野嶋剛

ラスト・バタリオン―蒋介石と日本軍人たち [著]野嶋剛

■国民党が求めた「技術と体験」    歴史には裏表がある。表の史実の陰には屈折した人間の息吹がある。本書を評するのにそのような表現が的確か否かは別にして、この見えざる部分を表に引きだした著者の取材力………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]歴史

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

■政党よりリーダー、個人的人気に傾く  本書の編著者らは、現行の議会制民主主義では「大統領制化」という現象が生じると主張する。簡単にいうと、それは、行政府の長(首相ないし大統領)が、議会(立法府)に………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治

ビゴーを読む―明治レアリスム版画200点の世界 [編著]清水勲

ビゴーを読む―明治レアリスム版画200点の世界 [編著]清水勲

 浮世絵に魅せられて1882(明治15)年に来日したフランス人画家ビゴー。17年間に及んだ滞在中に残した石版画・銅版画を網羅する。  一服する農民、半裸で化粧する若い娘から、男盛りの三遊亭円朝に釘付け………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

国家緊急権 [著]橋爪大三郎

国家緊急権 [著]橋爪大三郎

 広範囲の放射性物質拡散や、伝染病大流行など憲法の想定を超える緊急事態が起きたとき、移動や経済的自由の制限など、政府が憲法違反の行動をし、「国家緊急権」を発動するのは許されるのか。著者は人民の生命を守………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治

人類進化700万年の物語―私たちだけがなぜ生き残れたのか [著]チップ・ウォルター

人類進化700万年の物語―私たちだけがなぜ生き残れたのか [著]チップ・ウォルター

■手間をかけた教育、命運分ける  絶滅危惧種の保護と生物多様性の維持に努力するのは、地球上でもっともはびこった人類の罪滅ぼしかもしれない。しかし、当の人類はといえば、ほかの動物のように種の多様性を保………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]科学・生物

『枕草子』の歴史学―春は曙の謎を解く [著]五味文彦

『枕草子』の歴史学―春は曙の謎を解く [著]五味文彦

■自然の背景に人間の営みを見る    著者・五味文彦は私の師である。去年、本書を執筆中に体調を崩し、大好きな酒を控えた時期があった。五味は穏やかに微笑(ほほえ)みながら言った。「お酒がおいしく飲めな………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]歴史

神や仏に出会う時―中世びとの信仰と絆 [著]大喜直彦

神や仏に出会う時―中世びとの信仰と絆 [著]大喜直彦

■信仰が身近にあった時代の息吹    日本の中世を生きた人々は、神仏をどうとらえていたのか。どのような形で、日常のなかに信仰があったのか。文献だけではなく、絵や言い伝えなどからも迫った本。  『平家………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]歴史

黒猫のひたい [著]井坂洋子

黒猫のひたい [著]井坂洋子

■日常の先を丹念に見つめる  妙に言葉の座りが悪い日がある。正確に書いたつもりなのだが、その正しさがいけない。事物が上手(うま)く捕まえられない。そんな時、染み入る言葉を持つ人である。普段見えない空………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]文芸

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