2014年08月03日の書評一覧

神と黄金―イギリス、アメリカはなぜ近現代世界を支配できたのか(上・下) [著]ウォルター・ラッセル・ミード [訳]寺下滝郎

神と黄金―イギリス、アメリカはなぜ近現代世界を支配できたのか(上・下) [著]ウォルター・ラッセル・ミード [訳]寺下滝郎

■「変化=進歩」の驚くべき楽観性  書名のとおり、本書の中心テーマは宗教(神)と資本主義(黄金)の関係にある。著者はかつて外交問題評議会(CFR)の上級研究員だった。CFRにはキッシンジャーら米外交………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]歴史

やや暴力的に [著]石原慎太郎

やや暴力的に [著]石原慎太郎

■生への執念で描く不可解な死  富士山沿いの樹海で、年に一度の自殺者の捜索団を仕切らされる男が、ふとしたことから既に死んでいた男、つまり亡霊と行き交い、男の自殺に隠された物語を探り当ててゆく十年越し………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]文芸

眠る魚 [著]坂東眞砂子

眠る魚 [著]坂東眞砂子

■震災後、日本と家族への葛藤  今年一月に癌(がん)で急逝した坂東眞砂子の小説が二冊刊行された。『瓜子姫(うりこひめ)の艶文(つやぶみ)』(中央公論新社)は、著者が長年書き続けてきた男女の性愛がテー………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]文芸

江戸〈メディア表象〉論―イメージとしての〈江戸〉を問う [著]奥野卓司

江戸〈メディア表象〉論―イメージとしての〈江戸〉を問う [著]奥野卓司

■現代人の願望が作りあげた  「ありがたし」は、滅多にないこと。「しあわせ」は、めぐりあわせ。殿が「そちの働き、みごと。褒美を遣わす」と仰せになる。謙虚な侍は「私だけの力ではなく、滅多にないめぐりあ………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]歴史

靖国神社と幕末維新の祭神たち [著]吉原康和

靖国神社と幕末維新の祭神たち [著]吉原康和

 靖国神社は、明治国家の「官軍」側戦没者をまつる「東京招魂社」として創建されたのが始まり。その後、維新前に天皇を奉じて命を落とした「維新前殉難者」が次々に合祀(ごうし)された。元勲たちの師・吉田松陰や………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]歴史

きみは赤ちゃん [著]川上未映子

きみは赤ちゃん [著]川上未映子

 著者は2012年に初めて出産。その前後の思いをつづったエッセー。35歳でつくろうとがんばるも翌月生理がきてあせったこと、重くのしかかった出生前診断、出産前に必要な買い物をしようとネットをみたが大半が………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]教育

軍服を着た救済者たち―ドイツ国防軍とユダヤ人救出工作 [著]ヴォルフラム・ヴェッテ

軍服を着た救済者たち―ドイツ国防軍とユダヤ人救出工作 [著]ヴォルフラム・ヴェッテ

■国家に売りわたさない覚悟  ナチス権力との闘いに「抵抗か協力か」の二元論的な視点だけで、20世紀の悲劇を総括できるか、と本書は問う。ドイツ国防軍の制服を着た軍人がユダヤ人救出に関わった史実を改めて………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]歴史

アデナウアー―現代ドイツを創った政治家 [著]板橋拓己

アデナウアー―現代ドイツを創った政治家 [著]板橋拓己

■「国父」の生涯から描く戦後史  ドイツが気になる。  第2次世界大戦後の償いや歴史認識をめぐって、中国が優等生のドイツと落第生の日本という宣伝を世界中で繰り広げている。そう単純じゃないよと言い返し………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]歴史

戦後河川行政とダム開発 [著]梶原健嗣

戦後河川行政とダム開発 [著]梶原健嗣

■建設の論理を突き崩す労作  本書は、民主党政権下で「脱ダム」の象徴となった八ツ場ダムと利根川水系を中心に、膨大な資料の検証を通じて、戦後日本の河川行政の根底的な批判を試みた労作である。  本書の醍………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]経済

構造デザインマップ 東京 [編著]構造デザインマップ編集委員会

構造デザインマップ 東京 [編著]構造デザインマップ編集委員会

■すごい仕掛けがいっぱい  建築って、どういう仕組みで、地震でも倒れないのか。なぜあんな高くて細いビルが地震で揺れても壊れないのか。市民にとっても、興味深いテーマである。とくに、地震、津波が他人事(………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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