2014年08月31日の書評一覧

現代の起点―第一次世界大戦(全4巻) [著]山室信一、岡田暁生、小関隆、藤原辰史

現代の起点―第一次世界大戦(全4巻) [著]山室信一、岡田暁生、小関隆、藤原辰史

■今につながる起点、幅広い視点で考察  ドイツ国境に近いフランス・ベルダンの丘で、双方の国旗がともに秋めく風にたなびいていた。100年前の夏に始まった第1次世界大戦の激戦地である。同時に、30年前に………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]歴史

人類が永遠に続くのではないとしたら [著]加藤典洋

人類が永遠に続くのではないとしたら [著]加藤典洋

■欲望と有限性が折り合う思想  私たちはいま、人類そのものの「有限性」を真剣に受けとめるべき時期にさしかかっているのではないか。『敗戦後論』などで、日米の非対称的な関係を分析してきた著者が、この論点………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

クイズ化するテレビ [著]黄菊英・長谷正人・太田省一

クイズ化するテレビ [著]黄菊英・長谷正人・太田省一

 著者の一人、黄は韓国からの留学生。日本の暮らしで戸惑ったのはテレビだ。クイズ番組だけでなく、CM前の「このあと何が起きるか」のテロップなど次々に質問を視聴者に投げかけるので、いちいち答えを考えてしま………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]社会

人生は、楽しんだ者が勝ちだ―私の履歴書 [著]米沢富美子

人生は、楽しんだ者が勝ちだ―私の履歴書 [著]米沢富美子

 幼少のころから「あの空の果てはどうなっているの」とまわりの大人に聞いて困らせていた少女は、長じて日本物理学会会長を務め、不規則系の理論研究の第一人者になる。学問も恋愛も子育てもと突き進んできた著者が………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]科学・生物

戦争に隠された「震度7」―1944東南海地震・1945三河地震 [著]木村玲欧

戦争に隠された「震度7」―1944東南海地震・1945三河地震 [著]木村玲欧

■教訓の継承阻む報道規制  1944年の東南海地震、45年の三河地震。いずれも震度7相当の大きな揺れに襲われ、津波も発生し、多くの犠牲者を出した大災害だ。戦時下の日本。物資が少ない中での支援・復旧は………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]社会

紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場 [著]佐々涼子

紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場 [著]佐々涼子

■被災社員が救った出版の危機  本の造作の良し悪(あ)しは、本文紙で決まると思っている。本を構成する紙の中でも体積重量ともに大半を占めるのが本文紙なのだ。地味ではあるけれど、100枚の束になったとき………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]社会

マリー・アントワネット―ファッションで世界を変えた女 [著]石井美樹子

マリー・アントワネット―ファッションで世界を変えた女 [著]石井美樹子

■時代を作った象徴的な身体  歴史上の著名人とは、煌々(こうこう)とまばゆい闇である。ましてや、滅び去った側の者は歪曲(わいきょく)がまかり通る。文芸作品、映画、そして日本では漫画や宝塚でもお馴染(………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]歴史

フードトラップ―食品に仕掛けられた至福の罠 [著]マイケル・モス [訳]本間徳子

フードトラップ―食品に仕掛けられた至福の罠 [著]マイケル・モス [訳]本間徳子

■加工食品の「魔力」、取材で示す  よく米国の食事情を表すときに、貧困層ほど肥満が多くエリートほど健康だ、ということが言われるが、はたしてそれは本当なのだろうか。本書を読むと、どうやらそれはある程度………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2014年08月31日

日本の色の十二カ月―古代色の歴史とよしおか工房の仕事 [著]吉岡幸雄

日本の色の十二カ月―古代色の歴史とよしおか工房の仕事 [著]吉岡幸雄

■色の鮮烈さ、人の探求心と知恵  著者は、江戸時代からつづく京都の染屋さんの五代目だ。天然染料を使って布を染めると同時に、伝統染織の研究にも打ちこんでいる。  その成果を、素人にも親しみやすいよう、………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

史料としての猫絵 [著]藤原重雄

史料としての猫絵 [著]藤原重雄

■芸術の深淵への知的な冒険  ここに1枚の猫絵がある。リアルに描かれた猫は白地に黒いぶち。首には赤くて太い首輪を結び、金の鈴を下げている。からだを丸まるとかがめたまま静止し、顔をかしげて右ななめ上方………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]歴史

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