2014年09月14日の書評一覧

嘘と絶望の生命科学 [著]榎木英介/〈科学ブーム〉の構造 [著]五島綾子

嘘と絶望の生命科学 [著]榎木英介/〈科学ブーム〉の構造 [著]五島綾子

■今や日本の科学は、金もうけに堕した  ピペド。  この耳慣れない言葉が、今の日本における生命科学の研究現場を象徴していると、榎木英介は言う。  「ピペット奴隷」の省略形だ。大学院生や大学院を終えた………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]科学・生物

春の庭 [著]柴崎友香

春の庭 [著]柴崎友香

■言葉の物質性を極限まで磨く  「生活」と「暮らし」の間には、見えない壁が聳(そび)えているらしい。現実と虚構の落差、といいかえても良いが、壁の強固さに反し、現在その境界線はひどくあいまいだ。何より………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]文芸

民主党政権とは何だったのか―キーパーソンたちの証言 [編]山口二郎、中北浩爾

民主党政権とは何だったのか―キーパーソンたちの証言 [編]山口二郎、中北浩爾

■躓きの石となった財源問題  本書は、民主党の政権獲得から政権転落への栄光と挫折を、インタビュー記録と編者による対談で浮かび上がらせた好著である。  本書を貫くモチーフの一つは、政権交代の原動力とな………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]政治

男一代之改革 [著]青木淳悟

男一代之改革 [著]青木淳悟

■これは小説か 「変」な作家の企み  青木淳悟は変な作家である。しかもその「変」さは、ちょっとやそっとではない。彼の小説はどれもこれも、他の作家たちの書くものとは、まったく違っている。極端に言えば、………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]文芸

なぜ「小三治」の落語は面白いのか? [著]広瀬和生

なぜ「小三治」の落語は面白いのか? [著]広瀬和生

 著者はヘビーメタル音楽誌の編集長で大の落語好き。とりわけ柳家小三治の高座を追いかけてきた。小三治本人が「よく観(み)てますね、あなた」と感心するほどに。そんなファンによる小三治本だ。第1章のインタビ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

Amazonで変なもの売ってる [著]谷山浩子

Amazonで変なもの売ってる [著]谷山浩子

 シンガー・ソングライターである著者の20年ぶりの小説。夢と現実のはざまを漂うような幻想的なイメージであふれている。  ネット通販が大好きな姉ミカルと、彼女に振り回される妹ハルル。アマゾンで謎の商品「………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]文芸

アダム・スミスとその時代 [著]ニコラス・フィリップソン

アダム・スミスとその時代 [著]ニコラス・フィリップソン

■「真の人間学」追究した哲学者  本書は哲学者アダム・スミスの「思想の伝記」である。スミスは経済学の父と一般的にいわれるが、それはほんの一面を表しているにすぎない。彼が生涯をかけて成し遂げようとした………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]経済

「孟子」の革命思想と日本―天皇家にはなぜ姓がないのか [著]松本健一

「孟子」の革命思想と日本―天皇家にはなぜ姓がないのか [著]松本健一

■あらゆる物語、引き受けうる器  天皇家には、なぜ姓がないの? 子供みたいな問いだからこそ、根源的である。  本書を読み進むにつれ、天皇とは「何者であるかを意図的に隠した」存在であることがわかってく………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]人文

名人 [写真・文]梅佳代

名人 [写真・文]梅佳代

■日常にひそむ楽しさとパワー  「飴(あめ)細工」「コウノトリ飼育」「ワカサギ釣り」など、さまざまな分野の名人に会いにいき、話を聞いたり実際に体験させてもらったりしたリポート(写文集)。著者はカメラ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「自由」はいかに可能か―社会構想のための哲学 [著]苫野一徳

「自由」はいかに可能か―社会構想のための哲学 [著]苫野一徳

■必要なのは法と教育と福祉  いま私たちは、自由・平等であることを、ともすると当たり前のように思っている。それゆえ自由を実現するための「責任」の方を強調してみたり、自由を「もてあます」風潮すらある。………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]人文

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