2014年10月05日の書評一覧

未闘病記——膠原病、「混合性結合組織病」の [著]笙野頼子

未闘病記——膠原病、「混合性結合組織病」の [著]笙野頼子

■心も体も揺さぶる圧巻な痛みの描写  膠原(こうげん)病という病名を知ったのはいつ頃だったろう。十五年くらいは前。「よくわからない病気」というのが当時から長らく持ち続けている感想。  そう、膠原病だ………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

結婚 [著]橋本治

結婚 [著]橋本治

■人生の大問題、矛盾した感慨  すぐそこに締め切りが迫っていることは分かっているが、具体的に何から始めていいのか分からない。今の社会で、未婚女性たちが漠然と抱えている「結婚」への期待と、それを上回る………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]文芸

四人組がいた。 [著]高村薫

四人組がいた。 [著]高村薫

 限界集落の郵便局兼集会所で、元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母(おば)さんの老人4人が毎日ヒマをつぶしている。地域のことは何でもお見通し。謎を残して終わった「気球の里」計画、レストランに化けたラブ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]文芸

ポール・リクール [著]ジャン・グロンダン

ポール・リクール [著]ジャン・グロンダン

 2000年に京都賞を受けた仏人哲学者リクール(1913〜2005)の生涯と思想をたどる入門書だ。著者もこぼすように、広大かつ深甚なその思想は一本の筋に絞りにくい。名門校の教授職を争い負けた相手、M・………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]人文

浮浪児1945−戦争が生んだ子供たち [著]石井光太

浮浪児1945−戦争が生んだ子供たち [著]石井光太

■存在を消された者たちの物語  「浮浪児」とは主に戦災孤児、戦後最も存在を消された戦争被害者である。子供が生き延びるのは「自己責任」だった。政府は彼らに保護や安全を与える代わりに、「浮浪児狩り」をし………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]社会

出使日記の時代——清末の中国と外交 [著]岡本隆司、箱田恵子、青山治世

出使日記の時代——清末の中国と外交 [著]岡本隆司、箱田恵子、青山治世

■列強支配に揺れ動く外交官  大使ら外交官が赴任先の政治、経済、社会情勢や相手国との交渉について、本国・外務省への報告を前提に書いた日々の記録。「出使日記」をいまふうに言えばこうなる。その意味で、日………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]歴史

ブラックウォーター——世界最強の傭兵企業 [著]ジェレミー・スケイヒル

ブラックウォーター——世界最強の傭兵企業 [著]ジェレミー・スケイヒル

■許されるのか、私企業の武装  戦争とは国と国とが争うものだと常識的に考えていたが、最近ではそうとも限らないらしい。イラク戦争を機にブッシュ政権が要人警護や兵站(へいたん)輸送の分野で民営化をつよく………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]社会

民族浄化のヨーロッパ史——憎しみの連鎖の20世紀 [著]ノーマン・M・ナイマーク

民族浄化のヨーロッパ史——憎しみの連鎖の20世紀 [著]ノーマン・M・ナイマーク

■理性崩壊後の教訓を自らに課す  「民族浄化」という語は、1992年5月のボスニア戦争の初期から使われ、そしてユーゴ内戦とともに国際法上の犯罪と同一化された。「常に暴力」を伴い、「人類の生命にかなり………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]歴史

「サル化」する人間社会 [著]山極寿一

「サル化」する人間社会 [著]山極寿一

■家族は何のため生まれたのか  私たちは家族という集団が人間の社会に存在することを当たり前のことだと思っている。しかし、人間のように一生涯つづく家族をもつ種は動物全体をみてもほかにない。ならば家族は………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]社会

京城のダダ、東京のダダ——高漢容と仲間たち [著]吉川凪

京城のダダ、東京のダダ——高漢容と仲間たち [著]吉川凪

■日韓の若さの輝きと悲しさ  京城、と植民地時代に日本が呼んでいた現在のソウルに、一人のダダイストがいた。本名は高漢容(コハニョン)。〈高ダダ〉と名乗って、朝鮮の新聞や雑誌にダダを紹介したという。す………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2014年10月05日
[ジャンル]歴史

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