2014年10月12日の書評一覧

スターリン―「非道の独裁者」の実像 [著]横手慎二

スターリン―「非道の独裁者」の実像 [著]横手慎二

■20世紀はどんな時代だったのか  20世紀のある時期に誕生し、70年余の生命を保ち、そして崩壊したソ連の社会主義政権。その前半期を担ったのがスターリンである。彼の没後、指導部の一員だったフルシチョ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年10月12日

松居直自伝・松居直と『こどものとも』・翻訳絵本と海外児童文学との出会い [著]松居直

松居直自伝・松居直と『こどものとも』・翻訳絵本と海外児童文学との出会い [著]松居直

■名作絵本を生みだした「目利き」  昔読んだ(読んでもらった)絵本についての記憶は、驚くほど鮮明だ。『ぐりとぐら』『どろんこハリー』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』『おおきなかぶ』……。名前を聞い………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

曽根中生自伝―人は名のみの罪の深さよ [著]曽根中生

曽根中生自伝―人は名のみの罪の深さよ [著]曽根中生

■映画のような人生、多角的に描く  曽根中生は1937年生まれ。東北大学を卒業後、日活に入社、助監督や脚本家を経て、日活がロマンポルノ路線に転じた71年に『色暦女浮世絵師』で監督デビュー、以来数々の………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年10月12日

石の虚塔―発見と捏造、考古学に憑かれた男たち [著]上原善広

石の虚塔―発見と捏造、考古学に憑かれた男たち [著]上原善広

■科学的議論ではなく、自己実現の場と化す  毎日新聞による2000年の旧石器捏造(ねつぞう)事件スクープは今も記憶に鮮やかだ。数十万年前の石器を次々と掘り当て「神の手」とまでもてはやされた男が、明け………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]歴史

低地 [著] ジュンパ・ラヒリ

低地 [著] ジュンパ・ラヒリ

 デビュー短編集『停電の夜に』でピュリツァー賞に輝いた女性作家が、『その名にちなんで』以来10年ぶりに発表した長編第2作。インドから米国に移住した男女が時代の波を越えていくという設定はおなじみだが、家………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]文芸

続 漫言翁 福沢諭吉―時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇 [著] 遠藤利國

続 漫言翁 福沢諭吉―時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇 [著] 遠藤利國

 福沢諭吉が、自ら創刊した新聞「時事新報」に書いたコラム「漫言」をたどった2冊目。1890(明治23)年から日清戦争後までの政治や外交、世相を縦横に斬る。議会開設で生まれた国会議員を「新殿様」といい、………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]歴史

少子化時代の「良妻賢母」―変容する現代日本の女性と家族 [著]スーザン・D・ハロウェイ

少子化時代の「良妻賢母」―変容する現代日本の女性と家族 [著]スーザン・D・ハロウェイ

■日本の「母」の基準は高すぎる  「良妻賢母」とは、一般に慎み深く勤勉で、母性あふれる伝統的な日本の母の理想像とされる。だが、この語は明治維新後の近代化の中で、人工的に作られたイデオロギーであり、今………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]人文

アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴

アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴

■狙うは「戦後体制からの脱却」  本書は19世紀のドイツ国民ならぬ21世紀の「日本国民に告ぐ」憂国の書である。リベラル派の立場を鮮明にする筆者の「アベノミクス批判」に対して政権は反論するすべもない。………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]政治

男色の日本史―なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか [著]ゲイリー・P・リュープ

男色の日本史―なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか [著]ゲイリー・P・リュープ

■正面から向き合い、真摯に分析  あったことは感得できる。けれど、どう説明したらいいのか分からない——ということが、歴史にはよくある。その昔は中世の仏教がそうであった。八百万(やおよろず)の神々を祀………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]歴史

殺人出産 [著]村田沙耶香

殺人出産 [著]村田沙耶香

■狂気・正常、境界揺るがす  10人産めば1人を殺してもいい。そんなルールが埋め込まれた社会。男性も、人工子宮を使うことで制度を利用できる。そこでは、条件付きで「殺意」が受け入れられ、社会を維持する………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]文芸

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