2014年11月16日の書評一覧

哲学を回避するアメリカ知識人—プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト

哲学を回避するアメリカ知識人—プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト

■エマソンを源流に創造的民主主義へ  著者ウェストは、ハーバード大学、プリンストン大学などで哲学・文学を教え、教会牧師であるとともに、政治的活動家であり、ラップも行う、黒人の「有機的知識人」である。………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]社会

シャボン玉 日本—迷走の過ち、再び [著]野坂昭如

シャボン玉 日本—迷走の過ち、再び [著]野坂昭如

■過ぎしことすべて我の血肉なり  「戦後70年」を目前にして、あの戦争は着実に同時代史から歴史にと移行している。軍事が描きだしたあれこれの光景は老作家の脳裏に沈殿している。  その光景をなぞりながら………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

考古学崩壊—前期旧石器捏造事件の深層 [著]竹岡俊樹

考古学崩壊—前期旧石器捏造事件の深層 [著]竹岡俊樹

■「神の手」断罪だけで何も変わらず  事情や流儀があるのだから、隣家の夫婦ゲンカには首をつっこまない方がいい。まして一方の主張の鵜呑(うの)みは御法度で、必ず各々(おのおの)に理があるものだ。だから………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

パンダ—ネコをかぶった珍獣 [著]倉持浩

パンダ—ネコをかぶった珍獣 [著]倉持浩

■飼育係が観察した生態、舞台裏  パンダは、基本的にはただのクマだ。  上野動物園でパンダの飼育係に「意に反して」なってしまった著者の言葉に、ぐっときた。40歳になるいまも、自宅の近くや園内で虫を探………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]科学・生物

京都 [著]黒川創

京都 [著]黒川創

 観光ガイドとは縁のなさそうな、京都の四つの地名を表題にした連作短編集。家庭を知らずに育った男が、一時はつかんだ家庭を手放してしまう「深草稲荷御前町」。「吉田泉殿町の蓮池」は、若年時を過ごした町の記憶………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]文芸

ストーナー [著]ジョン・ウィリアムズ

ストーナー [著]ジョン・ウィリアムズ

 読んでいるあいだじゅう、心のどこかが震えているような気がした。そして、読み終わったあともそれが続いている。  原作は1965年に米国で発売されたが、長く忘れさられていた。今世紀に入って復刊され、欧州………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]文芸

西アフリカの王国を掘る—文化人類学から考古学へ [著]竹沢尚一郎

西アフリカの王国を掘る—文化人類学から考古学へ [著]竹沢尚一郎

■研究者たちの魅力、生き生きと  西アフリカ、マリのサバンナ地帯で、紀元前のものも含む、さまざまな年代の遺跡を発掘した記録。  近年、トゥアレグ人の独立運動が起きるなどして、情勢が不安定だが、ニジェ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]社会

じゅうぶん豊かで、貧しい社会—理念なき資本主義の末路 [著]ロバート・スキデルスキー、エドワード・スキデルスキー

じゅうぶん豊かで、貧しい社会—理念なき資本主義の末路 [著]ロバート・スキデルスキー、エドワード・スキデルスキー

■蓄積した富で何を実現するか  本書は、ケインズ評伝で有名なR・スキデルスキーとその子息による現代資本主義批判の書である。彼らはまず、「孫の世代の経済的可能性」と題したケインズの1928年講演の世界………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]社会

イチョウ—奇跡の2億年史—生き残った最古の樹木の物語 [著]ピーター・クレイン

イチョウ—奇跡の2億年史—生き残った最古の樹木の物語 [著]ピーター・クレイン

■人類を魅了する「生きた化石」  イチョウの葉が黄色く色づく季節がやってきた。銀杏(ぎんなん)がおいしい季節もこれからだ。  日本全国の道路脇に、あるいは神社仏閣の敷地内にイチョウはある。いくら樹木………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]科学・生物

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?—アスリートの科学 [著]デイヴィッド・エプスタイン

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?—アスリートの科学 [著]デイヴィッド・エプスタイン

■遺伝も環境も、どちらも重要  スポーツの秋。手に汗握る熱戦の数々。だが、その勝敗や成績が遺伝子であらかじめ決まっているとしたら、ちょっと興ざめかもしれない。  運動能力を決めるのは遺伝か環境か? ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]科学・生物

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