備前の宇喜多直家といえば、斎藤道三や松永弾正らと並ぶ悪辣(あくらつ)な戦国大名として知られる。6編の連作小説の冒頭を飾る表題作は、直家の末娘の嫁入りを描く。母や姉たちは政略の犠牲となり自害や狂気に追………[もっと読む]
[評者]
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]文芸
ロシアの画家イワン・ビリービン(1876〜1942)は昔話「イワン王子と火の鳥と灰色オオカミ」などの絵本で知られる。その作品世界をカラー図版で紹介する。飾り罫(けい)に動植物や幾何学の文様を配した心………[もっと読む]
[評者]
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝
■アメリカの苦難、夫妻で乗り越え 本書によれば、フランクリン・ローズヴェルト元大統領とエレノア夫人は、アメリカの苦難の時期を乗り越えた同志であり、戦友といった関係のようだ。ジャーナリストのジョン・………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]歴史 政治
■「測り続ける」先にある課題 原発事故により、大量の放射性物質が拡散した。それらがどれだけの影響をもたらすのかを知るためには、とにかく「測り続ける」ことが必要だ。空気を、水を、食品を、そして人を。………[もっと読む]
[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝
■世界の深淵に触れる予言の書 これほどあらすじの説明が困難な小説はない。巻末の「登場人物名鑑」には、70人が載っている。本文は226ページほどなので、平均すると約3ページに1回、新たな人物(駱駝〈………[もっと読む]
[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]文芸
■既成インフラとの接続を提案 建築設計もweb2・0型にならって、ユーザーや市民が参加できる直接民主主義型にしなければいけないという、ありがちな主張の本かと思って読み始めたら、いい意味で予想を裏切………[もっと読む]
[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]社会
■生きるため貪り食う風雲児 時代小説の妙手・東郷隆が、果敢に新しい分野に挑戦した。舞台は多民族国家である唐。主人公はソグドと突厥(チュルク)の血を受けた、一世の風雲児、安禄山。彼は傾国の佳人・楊貴………[もっと読む]
[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝
■映画愛に満ちた会話の応酬 フランソワ・トリュフォーは、一九八四年に五十二歳の若さで亡くなった仏の映画監督。ゴダールやシャブロルと同じくヌーヴェルヴァーグの一員であり、没後三十年となる今年、日本で………[もっと読む]
[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝
■実は人がしつけられている つい最近わが家の猫が死んだが、もっと早く本書と出会っていれば後悔も反省もせずに猫に評価される人間になれたかも。猫にとって魅力的な存在になることは、人間社会においても好感………[もっと読む]
[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]科学・生物
■父と息子、成功と煩悶の記録 カリフォルニアのナパヴァレー。有名なワイン生産地だ。本書はナパヴァレーがまるで無名だった1970年代初頭、50歳を前に脱サラして土地を買い、ブドウを植え、ワインを作り………[もっと読む]
[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝