2014年12月07日の書評一覧

孝謙・称徳天皇―出家しても政を行ふに豈障らず [著]勝浦令子

孝謙・称徳天皇―出家しても政を行ふに豈障らず [著]勝浦令子

■制度変革試みた大胆な女性天皇  東京・大手町にある和気清麻呂(わけのきよまろ)像は、紀元2600年に当たる1940年に建てられ、「万世一系」の天皇の血統を守った忠臣として、清麻呂を称(たた)えてい………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]歴史

帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い [著]朴裕河

帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い [著]朴裕河

■根源は家父長制・国民国家体制  いわゆる従軍慰安婦問題をめぐっては、日本軍の関与を強調し、政府の責任を追及する立場と、それを単なる売春であったと見なし、政府の責任を否定する立場とが厳しく対立し、外………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]政治

コンとアンジ [著]井鯉こま

コンとアンジ [著]井鯉こま

 たたみかける短文の語りが生む独特のリズムがいい。雑然とした街の雰囲気やじわりと汗ばむような熱気が伝わってくる。  異国の安宿で洗濯女にだまされて無一文となった18歳の日本人娘「コン」。外国人居留区に………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年12月07日

死に支度 [著]瀬戸内寂聴

死に支度 [著]瀬戸内寂聴

 91歳にもなるのに、作家は夜も眠らず年中仕事に追われている。手助けの女性たちが見かねて、自分たちを解雇し仕事を減らすよう「春の革命」を勧め、寂庵では20代のモナとアカリ、91歳のセンセが日々を送るこ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]文芸

朝露通信 [著]保坂和志

朝露通信 [著]保坂和志

■とめどなく語られる記憶の塊  「たびたびあなたに話してきたことだが僕は鎌倉が好きだ」。こんな印象的な一文から本作は開始される。だが呼び掛けられた筈(はず)の「あなた」はあっけなく姿を消してしまい、………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年12月07日

日韓歴史認識問題とは何か―歴史教科書・「慰安婦」・ポピュリズム [著]木村幹

日韓歴史認識問題とは何か―歴史教科書・「慰安婦」・ポピュリズム [著]木村幹

■論争史を整理する良質な地図  どんなものであれ、「論争」を取り扱う際には注意が必要だ。論争史そのものを踏まえないと、周回遅れのコメントで議論を停滞させてしまう。論争を眺めるにも、一種の「土地勘」が………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]国際

人間、やっぱり情でんなぁ [著]竹本住大夫

人間、やっぱり情でんなぁ [著]竹本住大夫

■人間の真実詰まった文楽を体現  文楽(人形浄瑠璃)は、江戸時代の大坂で生まれ、現在まで上演されつづけている芸能だ。大夫、三味線、人形遣いの三業から成り、物語を通して、人間関係の複雑な情感を描きだす………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

キリスト教とローマ帝国―小さなメシア運動が帝国に広がった理由 [著]ロドニー・スターク

キリスト教とローマ帝国―小さなメシア運動が帝国に広がった理由 [著]ロドニー・スターク

■初期信徒は中・上流の都市住民  ここ数年、不思議に思っていたことが二つある。一つは1215年にローマ・キリスト教会が利子率を容認してわずか50年後に生まれた詩人ダンテは、なぜお金を「神の僕(しもべ………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]人文

本があって猫がいる [著]出久根達郎

本があって猫がいる [著]出久根達郎

■社会の一点に据えた視点に華  本書に、「龍馬の梅干」という短文が収められている。著者は、麺にも梅干を入れる極端な梅干好きだが、それを聞いた友人が土蔵から壺(つぼ)に入った天保6年の梅干が出てきたと………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]文芸

君は山口高志を見たか―伝説の剛速球投手 [著]鎮勝也

君は山口高志を見たか―伝説の剛速球投手 [著]鎮勝也

■太く短いプロ生活に悔いなし  山口高志。約170センチの(野球選手としては)小柄なからだをぎりぎりまで大きく使って、最も速いスピードボールを投げた男。ぼくが記憶している彼のタマは打者のヘソのあたり………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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