2014年12月21日の書評一覧

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

■富の格差鋭く分析、分配問題を核心に  資本主義の格差拡大傾向を鋭く分析した世界的ベストセラーの邦訳版が、ついに出版された。本書は、富の格差や社会階級の問題に関心を失った現代経済学を批判、分配問題を………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]経済

古事記―日本文学全集01 [訳]池澤夏樹

古事記―日本文学全集01 [訳]池澤夏樹

■脚注と文体、野心的な新訳  「日本文学全集」の第一巻として、この全集の個人編集を手掛ける池澤夏樹自身の訳による『古事記』が登場した。日本最古の「文学」といわれる『古事記』の現代語訳には幾つもの偉業………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]歴史

夜また夜の深い夜 [著]桐野夏生

夜また夜の深い夜 [著]桐野夏生

■心の闇を癒やす不幸また不幸  生活への不安。満たされない焦燥。それらを他者にわかってもらえない絶望。  桐野夏生の作品を読むとき、自分の中に燻(くすぶ)る闇が、じんわりと解放される。なぜだろう。こ………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]文芸

理不尽な進化―遺伝子と運のあいだ [著]吉川浩満

理不尽な進化―遺伝子と運のあいだ [著]吉川浩満

■絶滅と繁栄、分かれ道の無常  「進化」は「弱肉強食」というコトバとほとんどセットになっており、社会ダーウィニズムの通俗解釈に基づいて、資本の原理や効率主義の正当化に使われたりする。どんな種も生き残………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]科学・生物

日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡 [著]上川龍之進

日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡 [著]上川龍之進

■秩序のゆらぎ、生き生きと描く  政治であれ、経済であれ、どんなシステムも秩序が維持されて初めてうまく機能する。秩序維持には、生命の安全、信義、そして財産権の保護が不可欠である。日銀の目的である「金………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]政治

〈報道写真〉と戦争―一九三〇—一九六〇 [著]白山眞理

〈報道写真〉と戦争―一九三〇—一九六〇 [著]白山眞理

■国家と写真家たちの距離  本書は、満州事変で始まった1930年代から戦争の影をひきずる60年代まで、理想と現実に揺れつつも時代と社会に寄り添った写真家たちの物語である。名取洋之助、木村伊兵衛、土門………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]歴史

最貧困女子 [著]鈴木大介

最貧困女子 [著]鈴木大介

■貧困層からもこぼれ落ちる  今年は報道番組や評論などで女性の貧困問題が注目を浴びた。「プア充」と呼ばれる、低収入でも楽しく暮らす若者も耳目を引いている。だが本書は、これら貧困論からも零(こぼ)れ落………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]社会

いと高き貧しさ―修道院規則と生の形式 [著]ジョルジョ・アガンベン [訳]上村忠男・太田綾子

いと高き貧しさ―修道院規則と生の形式 [著]ジョルジョ・アガンベン [訳]上村忠男・太田綾子

■所有権を否定して生きる試み  ヨーロッパで発達した修道院は、厳格な規律で知られる。厳密な時間管理の下、共同の労働に勤(いそ)しむ姿は、産業化されたわれわれの社会にまでつながっているように見える。 ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]人文

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