2015年01月18日の書評一覧

「立入禁止」をゆく―都市の足下・頭上に広がる未開地 [著]ブラッドリー・L・ギャレット

「立入禁止」をゆく―都市の足下・頭上に広がる未開地 [著]ブラッドリー・L・ギャレット

■強硬な都市探検で、真の姿を多角的に  以前、新聞記者をしていた時に埼玉県の地下水路を探検したことがある。住宅地を流れる都市河川の源流を探り、記事にするのが名目だったが、本音は単に覗(のぞ)いてみた………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

鳥たち [著]よしもとばなな

鳥たち [著]よしもとばなな

■磁石のように魂を引き合う2人  この物語は惑星の内部が空洞になっている世界でのできごとのように僕は空想する。空洞の内部の壁には駅前も並木道も、2人の思い出のシャスタやサンフランシスコ、セドナの地も………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]文芸

アルタッドに捧ぐ [著]金子薫

アルタッドに捧ぐ [著]金子薫

 大学院試験に失敗し浪人中の本間。「できれば作家になりたい」と持て余した時間に小説を書いていたが、ある日、主人公の少年が本間の「与(あずか)り知らぬところ」で死に、筆が止まってしまう。原稿用紙の上に投………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]文芸

波の音が消えるまで上下 [著]沢木耕太郎

波の音が消えるまで上下 [著]沢木耕太郎

 元サーファーでカメラマンの航平は、バリ島からの帰国途上、マカオでバカラをするうちに「久しぶりに熱くなることができるものを見つけられた」と感じる。謎の老人と出会い、その跡を追っていくうちに「バカラの心………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]文芸

ルンタ [著]山下澄人

ルンタ [著]山下澄人

■「生まれてはじめて」の気持ちで  「ルンタ」を読むときは、生まれてはじめて小説を読むような、いや、生まれてはじめて言葉を読むような気持ちで読まなくてはならない。今まで読んできたあらゆる言葉を、文章………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]文芸

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

■「みんな」に奉仕する自治会  西武池袋線と西武新宿線にはさまれた東京都の西東京市から東村山市にかけての一帯には、独特の風景が広がっている。関東ローム層の堆積(たいせき)する平坦(へいたん)な台地に………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会

自然主義と宗教の間―哲学論集 [著]ユルゲン・ハーバーマス

自然主義と宗教の間―哲学論集 [著]ユルゲン・ハーバーマス

■新たな寛容の作法を探求する  本書を読み進める最中、パリの新聞社襲撃事件の悲報を聞いた。悲劇の根幹には、宗教共同体的な「善」と、民主主義国家の「正義」との深い亀裂が横たわっているのを再認した。近代………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]人文

ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者 [著]奥武則

ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者 [著]奥武則

■日本語新聞を創刊した英国人  本書を読み進むうちに、ジョン・レディ・ブラックという英国人の生き方に強い共感がわいてくる。ジャーナリズム史研究者はこの新聞人の名を知るだろうが、一般にはほとんど知られ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会

人喰いの社会史―カンニバリズムの語りと異文化共存 [著]弘末雅士

人喰いの社会史―カンニバリズムの語りと異文化共存 [著]弘末雅士

■現実に影響及ぼす「物語」の機能  本書は、「人間は(中略)人喰(く)い話が好きである」という文章ではじまる。ぎくり。ひとを食べたいとも、ひとに食べられたいとも思っていないはずなのに、私もまんまと、………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]人文

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