2015年01月25日の書評一覧

折口信夫 [著]安藤礼二

折口信夫 [著]安藤礼二

■画期的な天皇論、新資料交え分析  総索引が付いた全集ばかりか講義録まで完備している。個人の思想を研究するのに、一見これほど恵まれた環境はない。けれども、いったんその「森」に足を踏み入れるや、あまり………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]人文 社会

九年前の祈り [著]小野正嗣

九年前の祈り [著]小野正嗣

■読者の心を浸食する「リアス式」  表題作が今回の芥川賞を獲得した本書には四つの、すべてが大分県の「リアス式海岸が独特の地形を作る海辺の土地」を舞台とし、近い時を基点とする短編が入っている。  各短………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]文芸

さまよえる町—フクシマ曝心地の「心の声」を追って [著]三山喬

さまよえる町—フクシマ曝心地の「心の声」を追って [著]三山喬

■地方に対する中央の無関心を突く  物語は一人の男が群馬県の渡良瀬川を訪ねるシーンから始まる。男が訪ねたのは百年以上前に起きたあの足尾鉱毒事件の現場だ。事件の記念碑を見て男は物思いに沈む。なぜなら彼………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]社会

知識欲の誕生—ある小さな村の講演会1895-96 [著]アラン・コルバン

知識欲の誕生—ある小さな村の講演会1895-96 [著]アラン・コルバン

■啓蒙の原点、歴史の手法で再現  『記録を残さなかった男の歴史』で十九世紀のフランスの農村に暮らしていた木靴職人の人生を蘇(よみがえ)らせたアラン・コルバンが本書で試みたのは、第三共和政下、アフリカ………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]歴史 社会

毛利元就—武威天下無双、下民憐愍の文徳は未だ [著]岸田裕之

毛利元就—武威天下無双、下民憐愍の文徳は未だ [著]岸田裕之

■戦国の巨人にストイックに挑む  広島県の西半分を、かつて安芸国といった。同国の国人領主(小大名ほどの存在)から身を起こし、安芸一国の主(あるじ)となり、やがては中国地方一帯に影響力を及ぼす大大名に………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]歴史 人文

偽装された自画像—画家はこうして嘘をつく [著]冨田章

偽装された自画像—画家はこうして嘘をつく [著]冨田章

■自らを死者としてさえ描く確信犯  なぜ画家は自画像を描きたがるのだろう。という僕も例外ではない。自画像を描くことは自らを「偽装する」ことで「画家はこうして嘘(うそ)をつく」と本書は断言する。  ち………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]人文

〈ルポ〉かわいい!—竹久夢二からキティちゃんまで [著]青栁(あおやぎ)絵梨子

〈ルポ〉かわいい!—竹久夢二からキティちゃんまで [著]青栁(あおやぎ)絵梨子

■権力を無効にする価値観  今や国内はもとより、海外にも知られるようになった「かわいい」カルチャー。大正時代に竹久夢二の絵から始まり、中原淳一、内藤ルネ、田村セツコらの少女画により醸成されたこの少女………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]社会

妄想彼女—頭の中で作りあげた僕の恋人 [著]地主恵亮

妄想彼女—頭の中で作りあげた僕の恋人 [著]地主恵亮

■セルフシャッターの天国と地獄  恋人との幸せそうな写真をSNSに載せて自慢したい。現実には恋人どころか友達も少ないほぼ無職男性。かわいらしい女性と出会い、恋人となり、一緒に暮らし……という妄想を膨………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]社会

ペテン師と天才—佐村河内事件の全貌 [著]神山典士

ペテン師と天才—佐村河内事件の全貌 [著]神山典士

 著者は、ほぼ1年前の「週刊文春」に掲載された「全聾(ろう)の作曲家佐村河内守はペテン師だった!」のメインライター。タイトルの「天才」は、“現代のベートーベン”が創ったとされてきた音楽の真の作曲家、新………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]社会

おなかの赤ちゃんは光を感じるか—生物時計とメラノプシン [著]太田英伸

おなかの赤ちゃんは光を感じるか—生物時計とメラノプシン [著]太田英伸

 著者は国立精神・神経医療研究センターの研究者。胎児の視覚の意外な秘密が次々に明かされる。暗い子宮の中で胎児のまぶたは妊娠6カ月ごろから開く。ところが少なくとも妊娠中期から、目ではなく脳で外の光を感じ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]科学・生物

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