2015年03月08日の書評一覧

紙の砦—自衛隊文学論 [著]川村湊

紙の砦—自衛隊文学論 [著]川村湊

■文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」  本書は、自衛隊を題材にした小説や映画、つまり「自衛隊文学」の読解を通して、自衛隊を考察するものである。もちろん、本書には自衛隊に関する政治的・法的な議論がある………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]人文 社会

オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ [著]岡崎京子

オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ [著]岡崎京子

■この時代を射貫く空気感の塊  河川敷で殺害された中学生のやりきれないニュースを聞き、岡崎京子の『リバーズ・エッジ』(1994年)を思った。表層と内実のずれ、一見平穏な日常に潜む過酷な現実……それら………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

古地図が語る大災害 [著]本渡章

古地図が語る大災害 [著]本渡章

 日本は地震と津波と火山の国。だから防災が必要だが、日本人は大災害にどう向きあってきたか。たとえばM8.6とされる江戸期の南海トラフ巨大地震「宝永地震」は被害が九州や静岡県まで広がり、1カ月半後には富………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]歴史

友川カズキ独白録—生きてるって言ってみろ [著]友川カズキ

友川カズキ独白録—生きてるって言ってみろ [著]友川カズキ

 著者は中学2年で中原中也の詩「骨」と出会い、衝撃と恍惚(こうこつ)に頭が真っ白になる。「もうあとには戻れない」。以来40年、ことばを思い、曲を作り、歌い、絵を描いた。ギャンブルにのめり込み、酒をあお………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

放射線被曝の理科・社会—四年目の『福島の真実』 [著]児玉一八、清水修二、野口邦和

放射線被曝の理科・社会—四年目の『福島の真実』 [著]児玉一八、清水修二、野口邦和

■国民の「自覚なき容認」を問う  福島原発事故の後、低線量被曝(ひばく)についての良い本がたくさん出版されたが、書名に「社会」と銘打ったものはこれが初めてである。事故から4年が経ち、「放射能」は理科………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]科学・生物 社会

「講談社の絵本」の時代—昭和残照記 [著]永峯清成

「講談社の絵本」の時代—昭和残照記 [著]永峯清成

■克明な記憶、驚異的な観察力  「講談社の絵本」は昭和11(1936)年、僕の生誕年に創刊、翌12年には年間45冊と驚異的な刊行数に達した。当時の一流画家を総動員、子供の絵本ではこれ以上の贅沢(ぜい………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]歴史 社会

れるられる [著]最相葉月

れるられる [著]最相葉月

■人生の選択、暖かなまなざしで  「生む・生まれる」「支える・支えられる」「絶つ・絶たれる」など、六つの動詞の能動と受動を往還するエッセイ。  ひとは無意識に「こちらがわ」にいると思いがちだ。傷つい………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

武士の奉公—本音と建前 江戸時代の出世と処世術 [著]高野信治

武士の奉公—本音と建前 江戸時代の出世と処世術 [著]高野信治

■現代に通じる悩み、生き生きと  戦国時代、武士は合戦で名を挙げ、高い地位と豊かな収入を手にした。命がけのつらい奉公ではあったが、立身の機会はみなに開かれていたし、示された武功にはだれもが納得せざる………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]歴史

日本木造遺産—千年の建築を旅する [著]藤森照信、藤塚光政

日本木造遺産—千年の建築を旅する [著]藤森照信、藤塚光政

■「木というナマモノ」を宣言  木造建築が突如ナマモノに感じられて、ドキドキした。  木造建築は日本の宝である。世界を見渡しても、日本の木造技術は段違いであり、そのレベルが保たれていることに、たびた………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

台湾の歓び [著]四方田犬彦

台湾の歓び [著]四方田犬彦

■自由を最大限与えてくれた土地  還暦になったとき、四方田犬彦は一つの決断をした。大学を辞め、日本から、いや国家そのものからしばらく離れることである。そして向かったのは、日本や米国や中国が正式の国交………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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