2015年07月26日の書評一覧

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

■格差見つめる冷静さと温かさ  本書は、ノーベル経済学賞を受賞した米国の碩学(せきがく)による現代資本主義への深い憂慮の書である。大きな話題となったピケティ『21世紀の資本』が1980年以降の格差拡………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]経済 社会

トマス・クイック—北欧最悪の連続殺人犯になった男 [著]ハンネス・ロースタム

トマス・クイック—北欧最悪の連続殺人犯になった男 [著]ハンネス・ロースタム

■率先した「自白」、冤罪生む現場で  トマス・クイックは、スウェーデンの人々を震撼(しんかん)させた凶悪な連続殺人犯だ。三十人以上を殺したと自白し、有罪判決を受けた。ところが、精神科病院に収容されて………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

芥川賞の謎を解く—全選評完全読破 [著]鵜飼哲夫

芥川賞の謎を解く—全選評完全読破 [著]鵜飼哲夫

■真剣勝負の選考が文学を豊かに  又吉直樹さんが芥川賞を得て世間が沸いている。私もこそこそと『火花』を一冊買ってきた。そんなお父さんがたくさんいるに違いないが、彼らは芸人・又吉を知るまい。賞を取った………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]文芸

喜劇映画論—チャップリンから北野武まで・映画で日本を考える [著]佐藤忠男

喜劇映画論—チャップリンから北野武まで・映画で日本を考える [著]佐藤忠男

■森繁登場の鮮やかさ、小津演出への賞讃  まず『喜劇映画論』が主に触れるのは「喜劇人」だ。小津安二郎のいくつかの作品にみる、「ギャグの三段返し」や、斎藤寅次郎の技法も書かれるが、喜劇人への言及が大半………[もっと読む]

[評者]エンタメ
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会

悪声 [著]いしいしんじ

悪声 [著]いしいしんじ

 声や音、そして「うた」。意味を超え記憶を揺さぶる空気の振動を、著者は豊かな表現で言葉にする。読者をのみ込まんとするイメージの奔流。  廃寺に繁茂するコケの上に置かれた赤ん坊「なにか」。泣き声を聞いた………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]人文

アメリカ黒人とキリスト教 [著]黒崎真

アメリカ黒人とキリスト教 [著]黒崎真

 西洋人の奴隷貿易によって連れ去られる16世紀初頭まで、西アフリカに暮らす黒人の多くは民族固有の宗教も保持したイスラム教徒だった。彼らは家族と引き裂かれ、人間性も伝統文化も奪われ、従来の信仰はキリスト………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会

「からゆきさん」—海外〈出稼ぎ〉女性の近代 [著]嶽本新奈

「からゆきさん」—海外〈出稼ぎ〉女性の近代 [著]嶽本新奈

■理解を妨げる「悲惨な女性」像  「からゆきさん」の語を広く知らしめた山崎朋子『サンダカン八番娼館』の副題は「底辺女性史序章」だった。山崎は近代日本史上最も悲惨な存在として「海外に連れ出され」「異国………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会

正義のゲーム理論的基礎 [著]ケン・ビンモア

正義のゲーム理論的基礎 [著]ケン・ビンモア

■最適な選択重ね、公平に達する  人びとが共存するには、限られた資源をどう分け合うかを決める必要がある。分け方のルールは、公平と見なされなければ長続きしない。人びとは、公平と思えるルールにいかにして………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会

マンガの論点—21世紀日本の深層を読む [著]中条省平

マンガの論点—21世紀日本の深層を読む [著]中条省平

■読み心誘う歴史意識ある批評  フランス文学者の著者が2006年7月から14年10月まで連載したマンガの時評をまとめたものである。100回分のテキストをテーマ別に分けることなく、そのまま時間軸で配列………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会

意識はいつ生まれるのか—脳の謎に挑む統合情報理論 [著]マルチェッロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トノーニ

意識はいつ生まれるのか—脳の謎に挑む統合情報理論 [著]マルチェッロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トノーニ

■科学的な追求で、謎に突破口  意識とは何か? この永遠の謎に、俊英2人が挑む。  意識研究は哲学や心理学、情報科学などさまざまな分野が関係し、さらに厄介なことに「誰もが自分の意識については専門家」………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]科学・生物

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