2015年08月09日の書評一覧

この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた [著]ルイス・ダートネル

この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた [著]ルイス・ダートネル

■思考実験で問う、もの作りの原点  冷戦時代の世界終焉(しゅうえん)イメージは核戦争による破局とその後の世界を想像することで磨き上げられた。放射能汚染された廃墟(はいきょ)で、どのようにサバイバルす………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]科学・生物 社会

チャップリンとヒトラー—メディアとイメージの世界大戦 [著]大野裕之

チャップリンとヒトラー—メディアとイメージの世界大戦 [著]大野裕之

■笑いと全体主義の攻防、今なお  映画を通じて世界に笑いを届けた喜劇王のチャップリン。一方、全体主義によって世界を恐怖に巻き込んだ政治家のヒトラー。2人は1889年にわずか4日違いで生まれ、ともにチ………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]人文 社会

ミニチュア作家 [著]ジェシー・バートン

ミニチュア作家 [著]ジェシー・バートン

 舞台は17世紀のオランダ。18歳の少女・ネラが母親の決めた商人と結婚するためにアムステルダムに到着するところから物語は始まる。意地の悪い年上の義妹、愛情のない夫との生活を、夫が買い与えてくれたミニチ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]文芸

抱く女 [著]桐野夏生

抱く女 [著]桐野夏生

 1972年2月、浅間山荘事件以降、学生運動は泥沼化し、吹き荒れた「政治の嵐」の残滓(ざんし)は「ノンポリ」と呼ばれる学生にも傷痕を残している。その年の9月から12月を、20歳の女子学生直子はどう生き………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]文芸

〈サーカス学〉誕生—曲芸・クラウン・動物芸の文化誌 [著]大島幹雄

〈サーカス学〉誕生—曲芸・クラウン・動物芸の文化誌 [著]大島幹雄

■特別な技芸の進化を多面的に  本書によれば、昭和八年に「ハーゲンベック・サーカス」がドイツから来日するまで、日本のサーカス団は「曲馬団」と呼ばれていたという。こうして「曲馬団」と書くと、どこか妖し………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

「聖戦」の残像—知とメディアの歴史社会学 [著]福間良明

「聖戦」の残像—知とメディアの歴史社会学 [著]福間良明

■迫力映像が変える戦争の「リアル」  スティーブン・スピルバーグの映画『ジュラシック・パーク』を観(み)た時、多くが「恐竜が本物っぽくて驚いた」と感想を述べた。これは実はおかしな話だ。誰も本物の恐竜………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]歴史 社会

戦場カメラマン—沢田教一の眼 [撮影]沢田教一 [編集]斉藤光政 [協力]沢田サタ

戦場カメラマン—沢田教一の眼 [撮影]沢田教一 [編集]斉藤光政 [協力]沢田サタ

■「戦争とは」「生とは」を凝視  私は「写真を見る」作法を知らない。だが、ずぶの素人である私が見ても、この本に収められた写真の名状しがたい「すごさ」は分かる気がする。そこには、ぎりぎりまで研ぎ澄まさ………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]人文 社会

下流老人—一億総老後崩壊の衝撃 [著]藤田孝典

下流老人—一億総老後崩壊の衝撃 [著]藤田孝典

■「若者VS.老人」の構図ではなく  インパクトのあるタイトルだ。下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」とのこと。昨今なにかと「若者VS.老人」といった構図を見かけ………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]社会

秋山祐徳太子の母 [著]秋山祐徳太子

秋山祐徳太子の母 [著]秋山祐徳太子

■世界最強の母子家庭!  生まれながら世間と折り合いのつかない人がいる。そういう人物には、あんたはそのままでいい!という応援者がいると、その力がユニークな方向に爆発する。都知事選に出馬し、グリコなら………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年08月09日

武器ビジネス—マネーと戦争の「最前線」(上・下) [著]アンドルー・ファインスタイン

武器ビジネス—マネーと戦争の「最前線」(上・下) [著]アンドルー・ファインスタイン

■秘密主義の闇、かき分ける執念  執念に満ちた力作である。  原題は『THE SHADOW WORLD(影の世界)』。戦争や紛争に影のようにつきまとう武器の取引は、安全保障の名のもとで国家権力に覆い………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]社会

ページトップへ戻る