2015年08月23日の書評一覧

戦後日本の宗教史―天皇制・祖先崇拝・新宗教 [著]島田裕巳

戦後日本の宗教史―天皇制・祖先崇拝・新宗教 [著]島田裕巳

■高度成長で変化、オウム事件の意味  本書は「戦後日本の宗教史」という題であるが、むしろ、戦後日本の社会史を、宗教、特に新宗教の歴史から見るものだといってよい。時代でいえば、つぎの二つに区分される。………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]人文

映画は絵画のように―静止・運動・時間 [著]岡田温司

映画は絵画のように―静止・運動・時間 [著]岡田温司

■野心的イメージ論、的確な記述で  オリンピックのエンブレム問題が引き金になって、ネット上ではデザインのコピペ探しが過熱している。その様子を眺めていると、創作とは100%オリジナルであるという誤解が………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

独りでいるより優しくて [著]イーユン・リー

独りでいるより優しくて [著]イーユン・リー

■不信と孤独の連鎖を凝視する  解決しない事件が、それに関わった人たちの人生を変えてしまい、生き方を縛りつける。米国に住み英語で執筆を続ける、中国出身の作家イーユン・リーの長編『独りでいるより優しく………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]文芸

エクソダス症候群 [著]宮内悠介

エクソダス症候群 [著]宮内悠介

■滅亡への欲動、火星舞台に描く  産業革命以後、自然を搾取し尽くし、地球環境を悪化させてきたのは人類であるが、一連の科学技術開発の営為そのものが緩慢な滅亡のプロセスでもあった。核兵器や人工知能によっ………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]文芸

明仁天皇と平和主義 [著]斉藤利彦

明仁天皇と平和主義 [著]斉藤利彦

 今年の全国戦没者追悼式の「おことば」に、天皇陛下は「深い反省」という言葉を盛り込んだ。日本が国際連盟を脱退した1933(昭和8)年に生まれ、天皇の神格化が進む中で、「天皇にならざるを得ない」立場に生………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

「居場所」のない男、「時間」がない女 [著]水無田気流

「居場所」のない男、「時間」がない女 [著]水無田気流

 就労以外の人生の選択肢が乏しく自殺のリスクも高い「関係貧困」の男性たち。女性たちは、家事や育児を含む総労働時間が男性よりも長いが睡眠時間は短い「時間貧困」を抱える。気鋭の社会学者が、主にサラリーマン………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]政治 人文 社会

ネアンデルタール人は私たちと交配した [著]スヴァンテ・ペーボ

ネアンデルタール人は私たちと交配した [著]スヴァンテ・ペーボ

■現生人類と恋?太古に思い馳せ  ネアンデルタール人は、約40万〜30万年まえに出現し、3万年ほどまえに地球上から姿を消した。我々現生人類とも、「ご近所さん」として暮らしていた時期がある。  ネアン………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]科学・生物

上海36人圧死事件はなぜ起きたのか [著]加藤隆則

上海36人圧死事件はなぜ起きたのか [著]加藤隆則

■惨事から見える累積する矛盾  上海の観光名所・外灘(バンド)で新しい年を迎えようと集まった群衆が押し合いとなって転倒し、36人が圧死、49人が負傷した。発生時間は2014年12月31日午後11時3………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

動物たちの武器―闘いは進化する [著]ダグラス・J・エムレン

動物たちの武器―闘いは進化する [著]ダグラス・J・エムレン

■人と動物、軍拡競争の自然誌  たとえばカブトムシの角、ゾウの牙、シオマネキのハサミ。身体に不釣り合いに大きな器官が、動物にはよく見られる。単に生き延びることを考えればむしろ邪魔になりそうだ。なんで………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]科学・生物

中国 狂乱の「歓楽街」 [著]富坂聰 性からよむ中国史 [著]スーザン・マン

中国 狂乱の「歓楽街」 [著]富坂聰 性からよむ中国史 [著]スーザン・マン

■類似と差異、考えるヒントに  性の観点から中国をみる。同コンセプト、だが異なるアプローチの本が同時期に出た。どちらも、日本と中国の「類似」と「差異」について考えるヒントにもなろう。  『中国 狂乱………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]政治 社会

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