2015年11月15日の書評一覧

ルポ風営法改正—踊れる国のつくりかた [著]神庭亮介

ルポ風営法改正—踊れる国のつくりかた [著]神庭亮介

■ダンスはけっして滅びない  長年ダンス営業を規制してきた風俗営業法は戦後、売春や賭博など「風紀の乱れ」を正すためにできた。その改正法が今年6月に参院本会議で可決成立、条文から「ダンス」という文言が………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]社会

人体600万年史—科学が明かす進化・健康・疾病(上・下) [著]ダニエル・E・リーバーマン

人体600万年史—科学が明かす進化・健康・疾病(上・下) [著]ダニエル・E・リーバーマン

■発達し退化する私たちの神秘  本書は自然と文化の産物である人体の多様な移り変わりを説明するメカニズムを集大成した労作である。人体は進化、適応、文化、環境、食事、病気、習慣など様々な要因が複雑に絡ま………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]医学・福祉 社会

Killers(上・下) [著]堂場瞬一

Killers(上・下) [著]堂場瞬一

■変貌続ける街が生む殺人衝動  大規模再開発が進む今の東京・渋谷。物語は、その一画で時代に取り残された古アパートの一室から老年男性の遺体が発見される場面から始まる。この男性は、東京オリンピック開催前………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]文芸

電気は誰のものか [著]田中聡 核の誘惑 [著]中尾麻伊香

電気は誰のものか [著]田中聡 核の誘惑 [著]中尾麻伊香

■巻き込む魔性の力、夢と理想の裏面史  電気はあって当たり前。今の日本なら誰もがそう思う。そして電力事業者は、そういう社会を目立たないところで支える役回りを演じている。だが、事態はもっと複雑で生々し………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]科学・生物 社会

黒澤明と三船敏郎 [著]ステュアート・ガルブレイス4世

黒澤明と三船敏郎 [著]ステュアート・ガルブレイス4世

 敗戦の翌年に出会って以来、2人合わせて150作もの映画を作ったという「世界のクロサワ」と「世界のミフネ」。その名声の陰に苦労が多かった2人の仕事と生涯を、米国の映画評論家の目で詳細に追った分厚い評伝………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

べつの言葉で [著]ジュンパ・ラヒリ

べつの言葉で [著]ジュンパ・ラヒリ

 ジュンパ・ラヒリが20年以上学んでいるイタリア語で初めて書いたエッセー集。  英語という「大邸宅」を捨て、なぜ「仮小屋」のイタリア語で書くのか。「創造という観点からは、安全ほど危険なものはない」。イ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]人文

私の1960年代 [著]山本義隆

私の1960年代 [著]山本義隆

■沈黙を破り東大闘争を回顧  1968年を頂点とする大学闘争とは一体何だったのか。この問いに対する十分な答えは、いまだに得られていない。最大の原因は、闘争の中心人物が長らく沈黙を保ってきたことにあろ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

民間社会の天と神仏—江戸時代人の超越観念 [著]深谷克己

民間社会の天と神仏—江戸時代人の超越観念 [著]深谷克己

■民衆意識への浸透を実証的に  天と神と仏の「超越観念」が民間社会にどう浸透していったか、民衆は超越観念にいかなる崇敬を捧げたかを、江戸時代を舞台として探る。  著者の視線は為政者ではなく、民衆に注………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]歴史 社会

現代美術キュレーター・ハンドブック [著]難波祐子

現代美術キュレーター・ハンドブック [著]難波祐子

■実務の細部が語る苦労と魅力  キュレーターとは一般的に学芸員のことだが、近年はもっと広義に情報を整理したり、各分野で企画をたてる人も意味する。本書は国内外で美術展を手がけた著者が企画展におけるキュ………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

アートは資本主義の行方を予言する—画商が語る戦後七〇年の美術潮流 [著]山本豊津

アートは資本主義の行方を予言する—画商が語る戦後七〇年の美術潮流 [著]山本豊津

■清濁合わせ飲む立場からの回想  物々しいタイトルだが、アートほど資本主義の仕組みを先鋭的に表しているものはないだろう。価値があってないような曖昧な「商品」に売買が成り立つのだから。  この動きが顕………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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