2015年11月22日の書評一覧

戦後入門 [著]加藤典洋

戦後入門 [著]加藤典洋

■「左折の改憲」で対米従属脱する  加藤典洋は、果敢な批評家である。その果敢さが、時に大きな反発や誤解を巻き起こす。1997年刊行の『敗戦後論』が、当時台頭していたナショナリズムの流れに位置付けられ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]歴史

世界の権力者が寵愛した銀行―タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白 [著]エルヴェ・ファルチャーニほか

世界の権力者が寵愛した銀行―タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白 [著]エルヴェ・ファルチャーニほか

■脱税支える巨大銀行との闘い  「事実は小説より奇なり」とは、まさに本書のことを指すのか。これは、世界最大級の銀行HSBCから、約13万人分の機密顧客リストを引き出した元行員の物語だ。各国政府による………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ナディア・ブーランジェ―名音楽家を育てた“マドモアゼル” [著]ジェローム・スピケ

ナディア・ブーランジェ―名音楽家を育てた“マドモアゼル” [著]ジェローム・スピケ

■20世紀の音楽を育んだミューズ  本書は音楽に人生を捧げ、マドモアゼルと呼ばれた伝説的なフランスの女性、ナディア・ブーランジェの伝記である。著者は声楽家。20世紀初頭から70余年、芸術にとって奇跡………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

明治大正史(上・下) [著]中村隆英 [編]原朗・阿部武司

明治大正史(上・下) [著]中村隆英 [編]原朗・阿部武司

■時代を作った人々から見た近代  明治から大正の終わりまでは60年ほどになるが、本書は幕末から説き起こして、この60年を口語体で平易に解説している。2013年に死去した著者の口述記録を門弟が整理して………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]歴史

認知症新時代―私らしく生きる [著]毎日新聞生活報道部

認知症新時代―私らしく生きる [著]毎日新聞生活報道部

 今後10年ほどで700万人になると見込まれている認知症の高齢者。「認知症になったらなにも分からなくなる」「ああはなりたくない」。そんな社会の偏見や思い込みを解きほぐそうと、本書では本人の声を丹念に拾………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]医学・福祉

大英帝国の親日派―なぜ開戦は避けられなかったか [著]アントニー・ベスト

大英帝国の親日派―なぜ開戦は避けられなかったか [著]アントニー・ベスト

 見落とされがちだが、1941年の日米開戦はもちろん日英開戦でもあった。かつて同盟関係にあった日英が、同盟解消後わずか20年足らずで戦端を開く。歴史研究者ならずとも、副題と同じ疑問をいだくだろう。本書………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]歴史

事件!―哲学とは何か [著]スラヴォイ・ジジェク

事件!―哲学とは何か [著]スラヴォイ・ジジェク

■恋も革命も気づく前に起きる  「すべての安定した図式を覆すような新しい何かが突然に出現すること」、それがここでいう「事件」である。事件によって「われわれが世界を知覚し、世界に関わるときの枠組みその………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]社会

異世界の書―幻想領国地誌集成 [編著]ウンベルト・エーコ

異世界の書―幻想領国地誌集成 [編著]ウンベルト・エーコ

■地球の神秘を衒学的にガイド  人は宇宙に存在しないものを創造することは不可能である、と言った人がいた。創造の源泉は無からではなく有からであると。我々が認識する現実世界は全て物質からなり、非物質的世………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]人文

我が家のヒミツ [著]奥田英朗

我が家のヒミツ [著]奥田英朗

■家族がいれば、なんとかなる  人生には色々あって一人で生きていくのは時にしんどい。でも家族がいれば、結構何とかなるんだよね……。本を閉じたときに、うまく説明できないのだけれど、というより、あれこれ………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]文芸

涙の通り路 [著]アブドゥラマン・アリ・ワベリ

涙の通り路 [著]アブドゥラマン・アリ・ワベリ

■兄を狙う弟、近代化の傷を問う  かつてのフランス領ソマリランド、現ジブチ共和国の独立年に生まれた双子の兄弟。十数年間国外で暮らし多国籍企業に雇われた兄は、ウラン鉱脈の存在をにらんだ現状視察のため、………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]文芸

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