2015年12月13日の書評一覧

北京をつくりなおす 政治空間としての天安門広場 [著]ウー・ホン

北京をつくりなおす 政治空間としての天安門広場 [著]ウー・ホン

■巨大空間めぐるイメージの闘争  以前、ヴェネツィア・ビエンナーレで世界都市を比較する展示を見たとき、人が集まる重要な場所としてヨーロッパの各都市が代表的な広場を紹介したのに対し、東京は絶えず人が行………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 政治 社会

動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか [著]ニック・タース

動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか [著]ニック・タース

■病んでいた時代の実像を暴く  ベトナム戦争での米軍の作戦は「索敵殲滅(さくてきせんめつ)作戦」と称された。米兵の任務は「革命軍兵士を見つけ出して殺害する」であった。が、実際は本書のタイトルのような………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

舞踏、まさにそれゆえに 土方巽 曝かれる裏身体 [著]河村悟

舞踏、まさにそれゆえに 土方巽 曝かれる裏身体 [著]河村悟

■語り得ないものを語る試み  土方巽は死の前年(一九八五年)、最後の言葉を、「肉体という巨大都市を肉体という埋没史が尾行する……」と書き遺(のこ)したという。  正直なことを書けば、うまく理解できな………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子 [著]小針誠

〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子 [著]小針誠

■時代の要望がわかる「教育史」  高校受験、大学受験はみなが知る。中学受験も都市部では普通に行われている。けれども小学受験は他に比べ特殊である。あまり話題にならないし、どの家庭でも参加できるとは、主………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 教育

「芸」と「能」 [著]清水ミチコ、酒井順子

「芸」と「能」 [著]清水ミチコ、酒井順子

 「話芸」と「文芸」の2人による、「芸能」をめぐる掛け合いエッセー。「人生において紅白歌合戦を見逃したことが無い」酒井さんは、清水さんがその年の紅白をどう見ているかがいつも気になり、ユーミンを聞けば、………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

出島の千の秋(上・下) [著]デイヴィッド・ミッチェル

出島の千の秋(上・下) [著]デイヴィッド・ミッチェル

 長崎・出島のオランダ商館の事務員デズートの秘めたる恋の物語。西洋医学を学ぶ産婆、織斗と出会うが、思いは果たせないまま、彼女は邪教の犠牲となって幽閉される。物語は一転、イギリス軍艦の登場で英蘭戦争の様………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]文芸

優しい鬼 [著]レアード・ハント

優しい鬼 [著]レアード・ハント

■人生をつなぐ静かな声が流れる  アメリカの作家は、自分のヴォイスが見つかるまで書き出せなかったという言い方をよくする。文体ではなくて、声。これが何なのか気になっていたが、本書を読んで目先が明るくな………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]文芸

越境者の政治史 アジア太平洋における日本人の移民と植民 [著]塩出浩之

越境者の政治史 アジア太平洋における日本人の移民と植民 [著]塩出浩之

■「移動」に焦点、「日本人」とは  明治時代から第2次世界大戦の敗戦まで、「日本人」はどこへ移り住んだのか。そして、地域の秩序にどのような影響を与えたのか——。  北海道や樺太から、ハワイ、旧満州、………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 政治

脳はすごい ある人工知能研究者の脳損傷体験記 [著]クラーク・エリオット

脳はすごい ある人工知能研究者の脳損傷体験記 [著]クラーク・エリオット

■意識下の「自分」との出会い  例えば駐車場の車まで歩くのに、まず右足を出して、次に左足を出して、また右、そして左、などと意識しなくてはならないとしたら、日常はとてつもなく重くなるだろう。  この本………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

緊縮策という病 「危険な思想」の歴史 [著]マーク・ブライス

緊縮策という病 「危険な思想」の歴史 [著]マーク・ブライス

■機能しない「ゾンビ経済学」?  「債務が多すぎるから今のうちに削減しておこう」という主張は、欧州はじめ様々な国で叫ばれた。この手の緊縮策は、「痛みを伴う」「身を切る」といったフレーズと共に、日本の………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]経済 社会

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