2016年01月10日の書評一覧

愛の顛末—純愛とスキャンダルの文学史 [著]梯久美子

愛の顛末—純愛とスキャンダルの文学史 [著]梯久美子

■無私の愛、追い求めた作家たち  小林多喜二、三浦綾子、梶井基次郎、寺田寅彦など、明治以降の十二人の小説家、歌人、俳人を取りあげ、かれらがどんなふうにひとを愛したのかを浮き彫りにするノンフィクション………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

ロゴスの市 [著]乙川優三郎

ロゴスの市 [著]乙川優三郎

■「友人で同志」の清冽な交わり  昭和五十五年初夏、「せっかち」な女と「のんびり」な男は大学のサークルで出会った。ともに二十歳・英文科二年生、英語漬けの毎日を送っていた。女がせっかちなのは性分もあろ………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]文芸

プーチンの実像—証言で暴く「皇帝」の素顔 [著]朝日新聞国際報道部 駒木明義、吉田美智子、梅原季哉

プーチンの実像—証言で暴く「皇帝」の素顔 [著]朝日新聞国際報道部 駒木明義、吉田美智子、梅原季哉

■強権志向者が抱える孤独  長らくチェチェン紛争からロシアを見てきた私には、最高権力者であるプーチンとは、強権志向の半独裁者であり、暗殺の横行する社会を許す冷血漢だと映っていた。なぜロシアの人々はそ………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]政治 社会 国際

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

■生態系への侵入、示唆に富む推理  ネアンデルタール人は現生人類より前にユーラシアに居住していた。人類と同程度の知能をもち、同じように狩猟生活をしていた。火や石器を使用し、死者埋葬、芸術活動などもし………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史 科学・生物 社会

「自傳」をあるく [著]窪島誠一郎

「自傳」をあるく [著]窪島誠一郎

 自伝に本当のことが書かれているとは限らないが、虚であれ実であれ、本人の自発的暴露には違いない。4人の自伝を取り上げ、「『自傳』ほど、読み手にとって作家の余罪(?)を追及する娯(たの)しみのあたえられ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]文芸

樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ [著]野添憲治

樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ [著]野添憲治

 かつて「宝の島」と呼ばれた樺太(現ロシア・サハリン)。1905~45年、北緯50度以南は日本領土だった。資源に恵まれ、出稼ぎに行った人は多いが、記録は少ない。この本は、秋田出身の18人の聞き書きだ。………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史

植物は〈知性〉をもっている—20の感覚で思考する生命システム [著]S・マンクーゾ、A・ヴィオラ

植物は〈知性〉をもっている—20の感覚で思考する生命システム [著]S・マンクーゾ、A・ヴィオラ

■石炭も薬も、人類を育んだ歴史  人間は木々や花を愛(め)でる一方で、生活の都合やエネルギー源として利用してきた。動物はペットのごとく人間社会に組み込まれているが、擬人化するには異質な植物は、都市に………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]科学・生物 社会

ゲルダ—キャパが愛した女性写真家の生涯 [著]イルメ・シャーバー

ゲルダ—キャパが愛した女性写真家の生涯 [著]イルメ・シャーバー

■生を燃焼させる魔力に魅入られ  戦争写真が人々の目に触れるようになったのはスペイン内戦からである。新進のグラフ誌が写真を掲載し、カメラマンの意欲に拍車をかけた。近年女性戦場カメラマンの先がけとして………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

鉄道への夢が日本人を作った—資本主義・民主主義・ナショナリズム [著]張イクマン

鉄道への夢が日本人を作った—資本主義・民主主義・ナショナリズム [著]張イクマン

■近代を規定する根強い物神崇拝  鉄道は、学校や軍隊などとともに、近代になって初めて整備される社会インフラの一つである。この点では明治になって近代化が始まる日本も例外ではない。  しかし、例えばアメ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]社会

ウォーク・イン・クローゼット [著]綿矢りさ

ウォーク・イン・クローゼット [著]綿矢りさ

■主人公の内面の起伏に一喜一憂  著者が描く若い世代の物語に、50代中年男の私でも、ついつい引き込まれてしまうのはなぜか。  本書所収の中編2編のうち表題作では、28歳のOL、早希が失恋の心の隙間を………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]文芸

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