2016年01月24日の書評一覧

つかこうへい正伝 1968—1982 [著]長谷川康夫

つかこうへい正伝 1968—1982 [著]長谷川康夫

■流れる劇的な動力、特別な情感を構築  つかこうへいの劇作の基本が、ほとんど「口立て」だったのは有名な話だ。  即興で次々と台詞(せりふ)を俳優に伝える姿は本書でも随所に描かれる。言葉だけではない。………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸

グアンタナモ収容所 地獄からの手記 [著]モハメドゥ・ウルド・スラヒ

グアンタナモ収容所 地獄からの手記 [著]モハメドゥ・ウルド・スラヒ

■冤罪・虐待 米国の矛盾が集約  めくっても、めくっても続く、一面黒く塗りつぶされた頁(ページ)。それが本書の成り立ちと、著者の苦境とを何より雄弁に物語る。ドイツで働くエンジニアであった著者は、母国………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸

初日への手紙 2―『紙屋町さくらホテル』『箱根強羅ホテル』のできるまで [著]井上ひさし

初日への手紙 2―『紙屋町さくらホテル』『箱根強羅ホテル』のできるまで [著]井上ひさし

■天皇の密使を柱に戦争末期再現  一昨年に公開された「昭和天皇実録」には、1945年6月12日、「海軍戦力査閲使長谷川清に謁(えつ)を賜(たま)い、第一回・第二回の戦力査閲に関する復命を受けられる」………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸

芭蕉の風雅―あるいは虚と実について [著]長谷川櫂

芭蕉の風雅―あるいは虚と実について [著]長谷川櫂

■世俗を超越し、現実の世界に遊ぶ  俳聖・松尾芭蕉の名を知らぬ者はいない。だが俳句の名人・上手という評価は正確ではない。彼はこう言ったという。「(現代でいう)俳句であるならば、私と同じようにうまく詠………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸

見果てぬ日本―司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦 [著]片山杜秀

見果てぬ日本―司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦 [著]片山杜秀

 歴史小説家と映画監督とSF作家。一見奇妙な取り合わせの3人を通して、過去・現在・未来の3方向から、日本という国のかたちを削りだそうと試みた一冊だ。  原子力に熱い視線を注ぎ、科学でリスクをねじ伏せて………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

米軍が見た東京1945秋 [文・構成]佐藤洋一

米軍が見た東京1945秋 [文・構成]佐藤洋一

 副題は「終わりの風景、はじまりの風景」。敗戦直後の東京を、進駐してきた米軍が、地上でも空からも、綿密に記録していた。米国立公文書館に保存されていた知られざる写真を、都市形成史が専門の早大教授がリサー………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]歴史

日本の食文化史―旧石器時代から現代まで [著]石毛直道

日本の食文化史―旧石器時代から現代まで [著]石毛直道

■食材も作法も、驚きの変化たどる  日本列島では旧石器時代から現代まで、何がどのように食べられてきたか。いまでは海外でも人気の高い日本食。本書はその変遷を辿(たど)り、見渡す通史。一般的に歴史学で採………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸

インディオの気まぐれな魂 [著]エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ

インディオの気まぐれな魂 [著]エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ

■「野蛮人学」からの大転回を牽引  16、17世紀、ブラジル沿岸部の民族トゥピナンバの「気まぐれ(インコンスタンシア)」に、宣教師たちは悩まされた。気軽にキリスト教徒になり、すぐまた「悪習」に戻る。………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]人文

空海の文字とことば [著]岸田知子

空海の文字とことば [著]岸田知子

■筆を選んだ「漢字の化身」を活写  空海は五筆和尚(ごひつわじょう)とも呼ばれた。長安にあった王羲之(ぎし)の書の剥落(はくらく)を口と左右の手足で五本の筆を同時に操り、瞬時に修復したことに由来する………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]人文

集合住宅30講 [著]植田実

集合住宅30講 [著]植田実

■見て、感じて、考える歓び  集合住宅は世界中どれも似たり寄ったりだ。住戸の寄せ集めで中心がなく、象徴的な表情に欠ける。ならそれを逆手にとって集合住宅の共通項である窓、バルコニー、玄関、屋上などで横………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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