2016年02月21日の書評一覧

わが記憶、わが記録—堤清二×辻井喬オーラルヒストリー [編]御厨貴・橋本寿朗・鷲田清一

わが記憶、わが記録—堤清二×辻井喬オーラルヒストリー [編]御厨貴・橋本寿朗・鷲田清一

■自覚的に背負った矛盾とユートピア  晩年の辻井喬さんに何度かお会いしたことがある。御茶ノ水や銀座や北京のホテルで、私が勤める大学の大教室で、さらには朝鮮学校無償化除外に反対する会場などで対話を重ね………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

台湾生まれ 日本語育ち [著]温又柔

台湾生まれ 日本語育ち [著]温又柔

■母語というルーツを探る旅  限りなく小説に近いエッセイの秀作だ。フィクションという意味ではなく、言葉では説明できないこの社会での力関係やマイナーな感覚を、それでも言葉で示そうと格闘し、成し遂げた文………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

菌世界紀行—誰も知らないきのこを追って [著]星野保

菌世界紀行—誰も知らないきのこを追って [著]星野保

■あなたも雪腐病菌のファンに  雪が積もると、草が枯れる。寒さにやられちゃったのかな、と思っているかたも多いことでしょう。実はそれ、寒さのせいではなく、雪腐病菌の仕業かもしれません。  ゆきぐされび………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]科学・生物 社会

刑法と戦争—戦時治安法制のつくり方 [著]内田博文

刑法と戦争—戦時治安法制のつくり方 [著]内田博文

■今も続く閉鎖的社会への危機感  侵略や災害などの緊急事態の際に、首相に権力を集中するため、憲法に条項を設けるべきだとの議論が出ている。ここで思い起こされるべきは、死刑導入を含む治安維持法の厳罰化(………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]歴史 社会

新選組と刀 [著]伊東成郎

新選組と刀 [著]伊東成郎

 「今宵(こよい)虎徹は血に飢えている」とは昔の時代劇で知られた近藤勇の決めせりふ。近藤の刀は、偽物も多かったという名刀・虎徹の本物だったのか。本書によると、本物を持っていたともいなかったとも確たる証………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]歴史

私の「戦後民主主義」 [編]岩波書店編集部

私の「戦後民主主義」 [編]岩波書店編集部

 引っ越しを重ね、一軒家に住めるようになったのは、朝鮮戦争「特需」のためだった、とのちに知る久米宏氏。父の横暴に耐える母を見て、「弱い者を守る」ことが民主主義の基本と思うようになった赤川次郎氏。ほかに………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]政治

不明解日本語辞典 [著]高橋秀実

不明解日本語辞典 [著]高橋秀実

■コミュニケーションの実相描く  「あ、高橋秀実です」。この「あ」に始まり、わ行の「私」まで、日常的に口にする32の「言葉」に注目。辞典の語釈風解説を寄せた内容だ。  だが「言葉についてきちんと考え………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]教育 社会

共存の模索—アメリカと「二つの中国」の冷戦史 [著]佐橋亮

共存の模索—アメリカと「二つの中国」の冷戦史 [著]佐橋亮

■「敵国」と「同盟国」、均衡を追求  本書は、国共内戦が収束していく1940年代末から、米中和解が進んだ70年代末まで、政権で言えばトルーマンからカーターにいたる米国の対中政策の変遷を描く。同盟相手………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]社会 国際

道程 オリヴァー・サックス自伝 [著]オリヴァー・サックス

道程 オリヴァー・サックス自伝 [著]オリヴァー・サックス

■徹底した自己批評、これぞ偉人  『レナードの朝』や『妻を帽子とまちがえた男』などの著作で知られる著者は豊富な臨床経験と繊細な観察眼を持つ優れた生理、神経学者だったが、同時に自己顕示欲の強い野心的表………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

きみを夢みて [著]スティーヴ・エリクソン

きみを夢みて [著]スティーヴ・エリクソン

■アメリカの熱狂と失望の歴史  スティーヴ・エリクソンの長編小説が邦訳され、文庫版で出た。LAの一家がオバマの大統領当選に湧くシーンではじまる。白人夫婦とその息子、エチオピアから養子に迎えた黒人少女………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]文芸

ページトップへ戻る