2016年03月13日の書評一覧

曝された生 チェルノブイリ後の生物学的市民 [著]アドリアナ・ペトリーナ

曝された生 チェルノブイリ後の生物学的市民 [著]アドリアナ・ペトリーナ

■知識が生きる力に 福島との共通点も  ぼくたちが大規模な災害の被害者となったとき、生活再建の拠(よ)り所(どころ)になる/なれるのは、何だろう。国か自治体か、地域の共同体か専門家か、はたまた事故の………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]科学・生物 社会

政治をみる眼 次の時代を動かす君たちへ [著]新藤宗幸

政治をみる眼 次の時代を動かす君たちへ [著]新藤宗幸

 大災害を防ぐためという「国土強靱(きょうじん)化」を、不必要と言う人はいない。だが、この言葉のもとに展開される巨大公共事業は妥当だろうか、と著者は問う。政治リーダーの考えは赤裸々に表には出ず、多くの………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]政治 社会

愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか [著]中島岳志・島薗進

愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか [著]中島岳志・島薗進

 政教分離の現代日本で国家神道と国体論が復活する? この「ぼんやりした不安」に歴史的な全体像と動態的な構造を投影する対談。戦前、仏教経由で国体論に回収され、言論弾圧やテロ、軍部独走を主導した「煩悶(は………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]政治 社会

あの日 [著]小保方晴子

あの日 [著]小保方晴子

■ポエムと推理、キメラ的複合  いささか書評しにくい本である。検証実験で科学的には決着した事件だが、今度は手記が発表された。自伝的な文書は、真実を告白する形式をとって正当性を主張する。が、本書は主観………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ルシアン・フロイドとの朝食 描かれた人生 [著]ジョーディ・グレッグ

ルシアン・フロイドとの朝食 描かれた人生 [著]ジョーディ・グレッグ

■破天荒な人生、危険なオーラ発散  画家は一枚の絵を完成させるために描くのではない。絵を描く目的は、いかなる絵を創造するかではなく、いかなるプロセスを歩み続けるかという行為それ自体を目的にする以外に………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

死んでいない者 [著]滝口悠生

死んでいない者 [著]滝口悠生

■通夜の場の気配を束ねる文学  第154回芥川賞受賞作。まずタイトルで首をひねった。頭に「もう」をつけたらここに居ない死者に、「まだ」ならばこの世に留(とど)まっている生者になる。どちらともとれるが………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]文芸

レモン畑の吸血鬼 [著]カレン・ラッセル

レモン畑の吸血鬼 [著]カレン・ラッセル

■生の断面鮮やか、奇想天外な物語  カレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』は、一作ごとにまったく違う味わいの、八編の小説を収める。「お国のための糸繰り」は、明治期の日本、製糸場と女工の労働への関心から………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]文芸

戦国大名の兵粮事情 [著]久保健一郎

戦国大名の兵粮事情 [著]久保健一郎

■武士たちは、いかに食べ、戦ったか  戦争は戦術・戦略・兵站(へいたん)の3要素から成る。戦術とは戦場でどういう作戦をとるかであり、戦略とは政治や外交を含む幅広い視野のこと。対して兵站とは物資(武器………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]歴史

資本の専制、奴隷の叛逆 [編著]廣瀬純

資本の専制、奴隷の叛逆 [編著]廣瀬純

■欧州が直面する危機を分析  南欧の思想家8人へのインタビューと、彼らが最近発表した論考を交互に配し、ヨーロッパがいま直面する危機を分析する。議論の核は、広場での自発的抗議運動から反ネオリベラリズム………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]社会 国際

戦国争乱と巨大津波 北条早雲と明応津波 [著]金子浩之

戦国争乱と巨大津波 北条早雲と明応津波 [著]金子浩之

■天災を切り口に歴史を見直す  北条早雲は津波に乗じて伊豆を制圧したのではないか。わずか30日で平定した従来説に疑問を投げかけ、発掘で調べた戦いや大津波の痕跡を史料と照らして検証した。  筆者は、静………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]歴史

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