2016年03月27日の書評一覧

バラカ [著]桐野夏生

バラカ [著]桐野夏生

■震災の暗黒郷を描き、時代を照らし出す  あの日の震災で、福島第一原発がすべて爆発した。東京は避難勧告地域に指定されて住民は西に逃げた。首都機能は大阪に移り、天皇も京都御所に移住した。2020年のオ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]文芸 社会

江戸時代の通訳官―阿蘭陀通詞の語学と実務 [著]片桐一男

江戸時代の通訳官―阿蘭陀通詞の語学と実務 [著]片桐一男

■言葉を武器に、未知に触れる努力  以前から不思議だったことがある。ちゃんとした学校も教科書も辞書もない時代において、人々はどうやって外国語を身につけたのだろうか? ただでさえ語学習得のセンスに決定………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

シベリア最深紀行―知られざる大地への七つの旅 [著]中村逸郎

シベリア最深紀行―知られざる大地への七つの旅 [著]中村逸郎

■辺境に息づく多様な精神文化  ロシアはイワン雷帝の時代からシベリアという辺境を抱え込むようにして、領土拡大と資源開発を行ってきた。地球の二酸化炭素の吸収源ともいわれるタイガや地球温暖化のバロメータ………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]社会 国際

これで駄目なら―若い君たちへ 卒業式講演集 [著]カート・ヴォネガット

これで駄目なら―若い君たちへ 卒業式講演集 [著]カート・ヴォネガット

■皮肉とユーモアあふれる語り口  あらためて書くまでもないが、カート・ヴォネガットは、『猫のゆりかご』や『スローターハウス5』といった代表作のあるアメリカの作家だ。  初めて読んだのは『スローターハ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]教育 人文

核の戦後史 [著]木村朗、高橋博子

核の戦後史 [著]木村朗、高橋博子

 「状況を変える第一歩は、歴史的な事実を丹念に掘り起こすこと」。本書は公開資料を駆使して戦後の日本の核の現実を多角的に掘り下げる。日本への原爆投下は1943年5月に検討され、ポツダム宣言には「四つの罠………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]歴史 社会

琉球王国と戦国大名—島津侵入までの半世紀 [著]黒嶋敏

琉球王国と戦国大名—島津侵入までの半世紀 [著]黒嶋敏

■丹念に追った、変化する関係  1609年、鹿児島藩主の島津家久は、3000人の軍兵を琉球(中山)王国に派遣した。ほとんど戦闘を経ることなく島津軍は首里王城を制圧。国王尚寧(しょうねい)は鹿児島を経………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]歴史 社会

震災学入門—死生観からの社会構想 [著]金菱清

震災学入門—死生観からの社会構想 [著]金菱清

■「幽霊」も現実、当事者のケアを  震災について考えた本は数多くあるが、とりわけユニークな一冊が登場した。これまであまり注目されなかった事例を紹介し、被災者という当事者性について考えることの大切さに………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]医学・福祉 社会

「文系学部廃止」の衝撃 [著]吉見俊哉

「文系学部廃止」の衝撃 [著]吉見俊哉

■「目的や価値の軸」創造する知  昨年六月に文部科学省が出した「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」の通知は、各メディアによって「国が文系学部を廃止しようとしている」と報じられ、大きな………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]教育 社会

グッド・フライト、グッド・ナイト [著]マーク・ヴァンホーナッカー

グッド・フライト、グッド・ナイト [著]マーク・ヴァンホーナッカー

■非日常の空間、淡く美しき世界  飛行機に乗る前は、いつもちょっとわくわくする。非日常的な空間に浸る楽しみが待っているからだ。  ぼくはこんな月並みで無粋な表現しかできないが、747のパイロットであ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]人文

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