2016年11月27日の書評一覧

狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ [著]梯久美子

狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ [著]梯久美子

■「事件」渇望した 文学的共犯  「そのとき私は、けものになりました」。歌うように語り始めた島尾ミホの言葉を、一言も聞き漏らすまいと筆者は筆を走らせたという。夫・敏雄の日記に不倫の証拠を見つけ、『死………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

未来政府―プラットフォーム民主主義 [著]ギャビン・ニューサム、リサ・ディッキー/経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録 [著]鈴木亘

未来政府―プラットフォーム民主主義 [著]ギャビン・ニューサム、リサ・ディッキー/経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録 [著]鈴木亘

■情報で社会が変わる二つの事例  情報技術の発達により、日常的に政治の話が目に入るようになってきた。失策が話題となって、多くの人の怒りをかきたてたかと思うと、すぐに別の話題があとへと続く。  ここに………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]政治 社会

室町無頼 [著]垣根涼介

室町無頼 [著]垣根涼介

■常識を疑う力、閉塞感打ち破る  垣根涼介の2作目の歴史小説は、寛正の土一揆をクライマックスにしている。そのため、南米移民が、自分たちを切り捨てた日本政府に復讐(ふくしゅう)する著者の代表作『ワイル………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]歴史 文芸

ひらかれる建築―「民主化」の作法 [著]松村秀一

ひらかれる建築―「民主化」の作法 [著]松村秀一

■生活者の想像が未来を切り開く  本書はケンチクやタテモノからの卒業をうたう。ケンチクとは建築家の先生が設計する芸術的な作品。一方、タテモノとは経済的な営為から生産される通常の建物。東京のごちゃごち………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]社会 新書

オはオオタカのオ [著]ヘレン・マクドナルド

オはオオタカのオ [著]ヘレン・マクドナルド

 すばらしいノンフィクション作品だ。著者のヘレン・マクドナルドはケンブリッジ大学で科学史・科学哲学を学んだ女性。父の死によって精神的な危機に直面し、ある日思い立ってオオタカを飼う。少しずつ慣れていくオ………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

 日本初の写真専門ギャラリー、ツァイト・フォト・サロンを創設した石原悦郎の活動録。評伝に留(とど)まらず、写真を巡る環境がどう変化したかがよく取材され、石原のことを知らずとも引き込まれるはずだ。  絵………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

■からだが接し、生まれる関係  京都舞鶴にある特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で著者が取り組んだワークショップ〈とつとつダンス〉の記録だ。その作業を通じ著者があらためて、わたしのからだと………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]医学・福祉 社会

地域分散型エネルギーシステム [監修]植田和弘 [編著]大島堅一・高橋洋

地域分散型エネルギーシステム [監修]植田和弘 [編著]大島堅一・高橋洋

■新たな電力網、支える形を提示  表題の「分散型エネルギーシステム」とは、再生可能エネルギーのように、無数の小規模分散型の電源をネットワーク化した、双方向型の電力システムだ。これに対して「集中型電力………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]経済 科学・生物

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