2016年12月11日の書評一覧

生命、エネルギー、進化 [著]ニック・レーン

生命、エネルギー、進化 [著]ニック・レーン

■科学の力強さ、ストレートに  ここ数年、いや10年間に読んだ中で、科学のおもしろさと力強さをもっともストレートに伝えてくれる本だ。  生命の起源とその複雑化の過程について、現在わかる範囲でのもっと………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]科学・生物

少年が来る―新しい韓国の文学15 [著]ハン・ガン

少年が来る―新しい韓国の文学15 [著]ハン・ガン

■弾圧された人々の傷ひとつずつ  民主化宣言から30年が経過しようとしている韓国は、大統領退任を求める動きに揺れている。1963年から93年まで軍人出身の大統領が続く中、反独裁・民主化要求の運動は繰………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]政治 社会

経済学のすすめ―人文知と批判精神の復権 [著]佐和隆光

経済学のすすめ―人文知と批判精神の復権 [著]佐和隆光

■「文系軽視」が招く社会の危機  本書は、「国立大学改革プラン」の一環として「文系廃止」を求めた2015年6月の文科省通知を契機に書かれた。背景にある文系軽視が社会にとっていかに危険か、著者は全編を………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]経済 社会

宗秋月全集―在日女性詩人のさきがけ [著]宗秋月

宗秋月全集―在日女性詩人のさきがけ [著]宗秋月

■路地裏の女たちの声の「氾濫」  自転車でよく、鶴橋のコリアン・マーケットに行った。土地勘のないわたしが大阪に職を得て住みついたのが偶然、そこから駅ひとつの場所だったのだ。迷路のような路地に色鮮やか………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]社会

21世紀の豊かさ [編著]中野佳裕、ジャン=ルイ・ラヴィルほか

21世紀の豊かさ [編著]中野佳裕、ジャン=ルイ・ラヴィルほか

 20世紀の社会民主主義は、「民主主義と資本主義の洗練化に貢献し、市場と国家の連携を通じて経済的かつ社会的な進歩の理想を普及するまでに至った」。しかし、経済のグローバル化に伴い、ヨーロッパでも、社会民………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]政治 社会

使用人たちが見たホワイトハウス [著]K・A・ブラウワー

使用人たちが見たホワイトハウス [著]K・A・ブラウワー

 欧州の壮麗な宮殿と比べれば、質素というべき国家元首の公館である。装飾は単純で、廊下も狭い。  それなのに独特な重厚感と華やかさが漂う不思議な空間。それが米国のホワイトハウスである。  本書には、その………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]政治 社会

死者は語らずとも [著]フィリップ・カー

死者は語らずとも [著]フィリップ・カー

■差別や社会の闇に挑むヒーロー  ナチ嫌いのグンターが活躍するシリーズは、1936年のベルリンに始まり、第5弾は50年のアルゼンチンが舞台となっていた。  第6弾の本書は、第1弾の2年前のエピソード………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]政治 社会

犯罪小説集 [著]吉田修一

犯罪小説集 [著]吉田修一

■人生の不可解な「真実」に迫る  犯罪に絡む不幸な人々が織り成す五つの物語。本の帯文に「犯罪によって炙(あぶ)り出される人間の真実」とあるが、それはわかりやすいものではない。それぞれの物語に強く引き………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]社会

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