2017年04月02日の書評一覧

クラウドガール [著]金原ひとみ/私をくいとめて [著]綿矢りさ

クラウドガール [著]金原ひとみ/私をくいとめて [著]綿矢りさ

■自立を模索する女性たちの今  金原ひとみと綿矢りさが芥川賞を同時受賞したのは2004年。当時、金原は20歳、綿矢は19歳。そして13年。30代になった二人が昨年本紙に連載した小説がこの2作である。………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]人文

海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観 [著]川島秀一

海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観 [著]川島秀一

■恵みと災い、両面受けいれ共生  三陸の気仙沼市出身の民俗学者である著者は、東日本大震災による津波で実家が流失し、母を亡くした。気仙沼は生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る港町で、震災の年も宮崎や高知、三………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]社会

鯨を生きる 鯨人の個人史・鯨食の同時代史 [著]赤嶺淳

鯨を生きる 鯨人の個人史・鯨食の同時代史 [著]赤嶺淳

■語り部6人から湧き出づる愛  吾輩(わがはい)はシロナガスクジラである。何でも薄暗い所で人間どもにひどく追い回された記憶がある。あとで聞くとそれは、ヤマト民族という、人間中で一番獰悪(どうあく)な………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]社会

「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝 [著]荒川佳洋/コバルト文庫で辿る少女小説変遷史 [著]嵯峨景子

「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝 [著]荒川佳洋/コバルト文庫で辿る少女小説変遷史 [著]嵯峨景子

■戦後の流行(ブーム)から見える出版事情  ジュニア小説と官能小説の世界で活躍した富島健夫だが、いまや忘れ去られた感がある。荒川佳洋の評伝『「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝』は、富島作品と同………[もっと読む]

[評者]末國善己 (文芸評論家)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]文芸

福祉政治史 格差に抗するデモクラシー [著]田中拓道

福祉政治史 格差に抗するデモクラシー [著]田中拓道

■誰の意思反映か、分かれる政策  グローバル化、巨額の財政赤字、そして少子化という状況を考えると、福祉の後退は避けがたいようにも見える。一方で、中低所得者がいだく先行きへの不安は、各地でポピュリズム………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]政治

愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界 [著]サイ・モンゴメリー

愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界 [著]サイ・モンゴメリー

■タコとの交流で知る驚きの生態  タコには人を見分けることができるらしい。それどころか、好きな人間には積極的に腕を伸ばしてからませるというから驚きだ。  本書はナチュラリストである著者が水族館のタコ………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]科学・生物

青年の主張 まなざしのメディア史 [著]佐藤卓己

青年の主張 まなざしのメディア史 [著]佐藤卓己

 60年安保闘争や学園紛争など、若年層が注目を集めた事件は少なくない。それらをつなげた戦後史の「語り」も依然として流布している。しかし、表層的な事件を追っているだけでは、戦後史の実像に迫ったことになら………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]社会

科学報道の真相 ジャーナリズムとマスメディア共同体 [著]瀬川至朗

科学報道の真相 ジャーナリズムとマスメディア共同体 [著]瀬川至朗

 科学ジャーナリズムは、複雑化する科学技術を一般に分かりやすく伝える重要な社会的役割を担っている。しかし、専門家からは不正確と批判され、一般社会からは難解と敬遠され、あまり評判がよろしくない。  なぜ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]科学・生物

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