2017年05月28日の書評一覧

昭和解体―国鉄分割・民営化30年目の真実 [著]牧久

昭和解体―国鉄分割・民営化30年目の真実 [著]牧久

■対立となれあい、戦後の縮図  本書のタイトルはなぜ「国鉄解体」ではなく、「昭和解体」なのだろう。その思いで読み進むうちに単に日本国有鉄道や国鉄労働組合(国労)の歴史が昭和を代表しているだけでなく、………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

成功者K [著]羽田圭介

成功者K [著]羽田圭介

■私小説の伝統に逆らう“増長”芸  17歳でデビューした羽田圭介が13年目にして芥川賞を受賞し、名前を売って『成功者K』なんて本まで書く。めざましい成長と活躍? いやいや、ここは「調子こいてんじゃな………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]文芸

なぜ日本企業は勝てなくなったのか―個を活かす「分化」の組織論 [著]太田肇

なぜ日本企業は勝てなくなったのか―個を活かす「分化」の組織論 [著]太田肇

■長時間働くが「熱意」に欠ける  日本企業の社員はこれまで長時間働いてきた。しかし、近年はそれが経済成長にあまりつながっていない。例えば、2015年のドイツの年間労働時間(OECD調べ)は日本より2………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]文芸

ヒルビリー・エレジー―アメリカの繁栄から取り残された白人たち [著]J・D・ヴァンス

ヒルビリー・エレジー―アメリカの繁栄から取り残された白人たち [著]J・D・ヴァンス

■貧困層が蓄えた「怒り」の深層  米国が戦後世界に君臨していた1950年代、黒人作家ラルフ・エリスンが告発的な傑作小説を記した。  『見えない人間』  社会の底辺で、忘れられた存在としての黒人の葛藤………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]政治 社会

現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って [著]山中恒

現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って [著]山中恒

 皇国少年たちを描いた「ボクラ少国民」シリーズ、また『転校生』(原作は『おれがあいつで あいつがおれで』)など大林宣彦監督により映画化された作品の原作者として知られる著者は、高校生のときに宮沢賢治の『………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]人文

あのころ、早稲田で [著]中野翠

あのころ、早稲田で [著]中野翠

 「あのころ」とは、学生運動真っ盛りの1960年代後半。早大生として過ごした日々を様々な友人の思い出とともにつづる。  著者は、ユーモアあふれる筆致で世情をチクリと刺すコラムが得意だが、この回想録では………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]文芸

リアル(写実)のゆくえ―高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔

リアル(写実)のゆくえ―高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔

■ねちっこさの根底に日本風土が  日本画に対して洋画という西洋風の手法による絵画ジャンルがある。本書には洋画の写実表現によるリアリズムの系譜の画家、「物狂い」と呼ばれた高橋由一を始め、岸田劉生から現………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

植民地の腹話術師たち―朝鮮の近代小説を読む [著]金哲

植民地の腹話術師たち―朝鮮の近代小説を読む [著]金哲

■言葉の強制、拒否と受容の間  趣味や仕事で外国語を話したり書いたりすることと、強制的に言葉を押しつけられることは根本的に違うできごとである。  なにごとかを強制された場合の反応は一般に、拒否か受容………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]文芸

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