2017年07月16日の書評一覧

大不平等―エレファントカーブが予測する未来 [著]ブランコ・ミラノヴィッチ

大不平等―エレファントカーブが予測する未来 [著]ブランコ・ミラノヴィッチ

■グローバル格差は縮小へ  ピケティ『21世紀の資本』以来、久々に格差に関する問題作が現れた。本書は、グローバル化が格差拡大/縮小に与えた影響を、実証的に分析した好著。  著者はまず、グローバル化が………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]経済

劇場 [著]又吉直樹

劇場 [著]又吉直樹

■開き直れない“無頼派”の苦闘  芥川賞を受賞した又吉直樹のデビュー作『火花』は売れない漫才コンビの片割れを語り手に「表現者の苦悩」を描いた小説だった。話題だけ先行し、作品の感想があまり聞こえてこな………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]文芸

PTAという国家装置 [著]岩竹美加子/ある日うっかりPTA [著]杉江松恋

PTAという国家装置 [著]岩竹美加子/ある日うっかりPTA [著]杉江松恋

■経験者が教える変えるヒント  役員を押し付けられた、無駄な仕事が多いなどPTAへの不満は多いのではないか。今回は、公立小学校のPTAで仕事をした経験がある2人の著者が、誰もが抱く疑問に答えてくれる………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]人文

偽装死で別の人生を生きる [著]エリザベス・グリーンウッド

偽装死で別の人生を生きる [著]エリザベス・グリーンウッド

■現代社会の病理うつす取材記録  死亡偽装による保険金詐欺を記事にしたことがある。パキスタン人の夫が同国内で交通事故死したとして、日本人の元妻が大手生保から3千万円の保険金を受け取ったが、その後に死………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

琉球文学論 [著]島尾敏雄

琉球文学論 [著]島尾敏雄

 奄美群島内の加計呂麻島を舞台に、島尾敏雄と妻ミホとの戦時下での出会いの物語を越川道夫監督が映画化した「海辺の生と死」の試写を観(み)て、満島ひかりのうたう哀切な島唄に惹(ひ)きつけられた。映画でも唄………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]社会

枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子

枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子

 名作を当時の人の心で読むのは難しい。現在語られていることを一度すべて忘れて、その時代になにがあったのか、人々はどういう生活をし、なにに関心があったのかを想像すること。この、難しいけれど大事な作業のた………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]歴史 文芸

特高と國體の下で―離散、特高警察、そして内戦 [著]孫栄健

特高と國體の下で―離散、特高警察、そして内戦 [著]孫栄健

■拷問受けた「在日」の心象を描く  1918年2月に朝鮮の慶尚南道に生まれた朴庸徳の歩みを在日3世の著者が追跡調査する。朴は7歳で家族と共に来日、飯場を転々として小学校も12回転校しながら日本社会に………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]歴史

一枚の切符―あるハンセン病者のいのちの綴り方 [著]崔南龍

一枚の切符―あるハンセン病者のいのちの綴り方 [著]崔南龍

■浄化の対象として隔離した歴史  いまハンセン病療養施設にいる人の平均年齢は85歳になった。同年代の著者は、10歳のときから岡山県長島の邑久(おく)光明園で暮らす。本書は、著者自身のエッセーと孫和代………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]社会

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