2017年08月06日の書評一覧

土偶界へようこそ-縄文の美の宇宙 [著]譽田亜紀子

土偶界へようこそ-縄文の美の宇宙 [著]譽田亜紀子

■造形美、かきたてる想像力  縄文のビーナスって知ってますか? 国宝土偶の第一号である。知らないという人、こっちにいらっしゃい。いや、実は私も有名な遮光器土偶ぐらいしか知らなかった。この本の受け売り………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]歴史 人文

カストロの尻 [著]金井美恵子

カストロの尻 [著]金井美恵子

■芥川的で谷崎的な快楽を味わう  金井美恵子の新作は、谷崎潤一郎や後藤明生らの文章を引用しながら「小説家の『幸福』」について書くエッセイから始まるが、文体も内容もまったく変わっていないのに、いつのま………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]文芸

「大衆」と「市民」の戦後思想-藤田省三と松下圭一 [著]趙星銀

「大衆」と「市民」の戦後思想-藤田省三と松下圭一 [著]趙星銀

■社会の民主的成熟に向けて議論  藤田省三と松下圭一は、戦後間もなく丸山眞男のもとで学び、1950年代後半から80年代にかけて民主主義をめぐる議論をリードした。「天皇制社会」や「安楽への全体主義」、………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]政治 社会

歴史の逆襲-21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図 [著]ジェニファー・ウェルシュ

歴史の逆襲-21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図 [著]ジェニファー・ウェルシュ

■市民の奮起で不平等の是正を  ポスト冷戦の現代史は、「民主主義」の激しい盛衰の物語といっていい。  冷戦の終結と共に、社会理念の進化も終わった——そんな言説が、かつて米欧で脚光を浴びた。  『歴史………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]歴史 政治

Mr.トルネード-藤田哲也 世界の空を救った男 [著]佐々木健一

Mr.トルネード-藤田哲也 世界の空を救った男 [著]佐々木健一

■原爆調査から航空機事故防止へ  旅客機の離着陸は、いつも緊張する。過去に多くの墜落事故が起きたのを知っているからだ。元凶となったのがダウンバーストだ。今では対策が進み、空の旅は格段に安全になった。………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ほじくりストリートビュー [著]能町みね子

ほじくりストリートビュー [著]能町みね子

■言葉にできない気になる風景  観光地でもなんでもない街角でふと、あ、この場所いい、と思うことがある。それは必ずしも一般に美しいとされる景色とは限らない。  能町みね子さんが地図を細かく眺めて「ほじ………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

囚われの島 [著]谷崎由依

囚われの島 [著]谷崎由依

 謎めいた小説だ。第一部と第三部は現在の東京が、第二部は昭和初期の京都府丹後地方にあるとおぼしき村が主な舞台となっている。第一部、第三部と第二部をつなぐのは蚕である。  主人公の由良という女性の名前は………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]文芸

男尊女子 [著]酒井順子

男尊女子 [著]酒井順子

 14年前、『負け犬の遠吠(とおぼ)え』で30代独身女性の生態を活写した酒井順子さんのジェンダー論である。  男尊女子とは〈女は男を立てるもの。女は男を助けるもの〉という感覚に生きがいを感じちゃってる………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]人文 社会

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