2017年08月27日の書評一覧

キジムナーkids [著]上原正三

キジムナーkids [著]上原正三

■略奪と幽霊と、戦後沖縄の冒険譚  戦争が終わり、「ボク」は疎開先の熊本から沖縄に帰ってきた。故郷は変わり果てていた。——敗戦後まもない沖縄を舞台にした少年たちの物語である。  「ボク」は小学5年生………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]文芸

東芝 原子力敗戦 [著]大西康之

東芝 原子力敗戦 [著]大西康之

■「国策」の泥沼、責任とるべきは  我々が知りたいのは、東芝の決算をめぐる泥仕合や半導体事業売却の混迷ではなく、なぜこの会社が原発ビジネスの泥沼に引きずり込まれたかだ。本書はまさにこの点に、正面から………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]経済

戦争がつくった現代の食卓―軍と加工食品の知られざる関係 [著]アナスタシア・マークス・デ・サルセド

戦争がつくった現代の食卓―軍と加工食品の知られざる関係 [著]アナスタシア・マークス・デ・サルセド

■その食パンはパンじゃない!?  スーパーで買い物中、携帯にメールが届いた。  「私、ミリーさん。今、あなたの後ろ30メートルのところにいるの」  何のいたずらだろう。無視して食パンをカゴに放り込む………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]経済

飯場へ―暮らしと仕事を記録する [著]渡辺拓也

飯場へ―暮らしと仕事を記録する [著]渡辺拓也

■体験ルポと考察の“私民族誌”  本書を手にして、ラチェットレンチ、水準器、安全帯、ヘルメット、ユンボ、ワイヤカッター、コンクリートブレーカー……などが描かれた賑(にぎ)やかな表紙にまず引き込まれた………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]社会

海賊の世界史 [著]桃井治郎

海賊の世界史 [著]桃井治郎

 船や町を襲撃して略奪する海賊は、現代では許されない犯罪者集団だろう。だが、本書は、富を奪い合う国家間の戦争が絶えなかった歴史の中で海賊が多様な顔を見せてきた史実を伝える。古代ギリシャの昔から登場して………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]歴史

牛車で行こう!―平安貴族と乗り物文化 [著]京樂真帆子

牛車で行こう!―平安貴族と乗り物文化 [著]京樂真帆子

 牛車は、平安貴族の乗り物である。ぎっしゃと読む。  なぜ牛だったのか。  乗るなら馬車のほうが速いのでは?と思ってしまうが、本書によれば、牛車は乗り手が一定以上の身分であることを示すもので、それに乗………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]歴史

宿題の絵日記帳 [著]今井信吾

宿題の絵日記帳 [著]今井信吾

■娘が獲得していく言葉は宝物  生まれつき耳の障害のある子供の2歳から6歳までの4年間、聾(ろう)話学校で子供と先生が会話をするための補助として、父親が描きつづけた子供の生活絵日記が本書。  主人公………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

歌うカタツムリ―進化とらせんの物語 [著]千葉聡

歌うカタツムリ―進化とらせんの物語 [著]千葉聡

■科学の渦巻き構造、歴史も思想も  歌うカタツムリはあまり出てこないが、書名どおりカタツムリについての本。だけどそこには二重の意味が込められている。ひとつは通常連想する生物としてのカタツムリ。もうひ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]科学・生物

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