2017年09月24日の書評一覧

古都の占領―生活史からみる京都 1945−1952 [著]西川祐子

古都の占領―生活史からみる京都 1945−1952 [著]西川祐子

■時には「おしゃべり」風文体で  もう15年も前のことになる。占領期の皇居前広場について調べたことがあった。そのとき初めて、米軍をはじめとする連合国軍が、戦前に天皇制の儀礼空間として使われたこの広場………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]歴史

いくさの底 [著]古処誠二

いくさの底 [著]古処誠二

■なぜ殺されたのか、苦悩する良心  密室状態にある自衛隊基地の隊長室に盗聴器が仕掛けられるミステリー『UNKNOWN』でデビューした古処誠二だが、近年は戦闘シーンのない戦争小説で注目を集めている。太………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]文芸

世界からバナナがなくなるまえに―食糧危機に立ち向かう科学者たち [著]ロブ・ダン

世界からバナナがなくなるまえに―食糧危機に立ち向かう科学者たち [著]ロブ・ダン

■広がる単一品種栽培への警鐘  警告の書だ。世界中から食糧がなくなるかもしれない。作物が病気で全滅するかもしれない。  現在栽培されている作物の多くは単一品種になっている。ジャガイモ、カカオ、バナナ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]科学・生物

ホワイトラビット/AX [著]伊坂幸太郎

ホワイトラビット/AX [著]伊坂幸太郎

■また会いたくなる殺し屋たち  犯罪者を主人公にした著者のエンタメ小説には、繰り返し読ませる魅力がある。ストーリーの面白さだけでなく、個性豊かな殺し屋や泥棒にもう一度会いたくなってしまうのだ。社会的………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]文芸

コンプレックス文化論 [著]武田砂鉄

コンプレックス文化論 [著]武田砂鉄

■運命とみるか?けっとばすか?  コンプレックスはコレステロールみたいになくても困る、多くても困る程度のまあ生活必需品だと思えばいいのです。皆、コンプレックスを抱えて社会の土石流の中を渡ってきて、気………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]社会

乱流のホワイトハウス―トランプvs.オバマ [著]尾形聡彦

乱流のホワイトハウス―トランプvs.オバマ [著]尾形聡彦

■対極の政権運営、中枢から活写  本書は、米主要メディアとともにホワイトハウス中枢に入り込むことのできた著者が、「大統領の下す決断とは何か」を徹底的に追った、迫真の書だ。  どこの国でも、公式発表さ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]政治

私にはいなかった祖父母の歴史 [著]イヴァン・ジャブロンカ

私にはいなかった祖父母の歴史 [著]イヴァン・ジャブロンカ

 著者は歴史家である。  ホロコーストで父方の祖父母を亡くしている。それは著者が生まれる前のできごとだから、亡くしたというより、もともといなかったという感覚がある。  祖父母といっても、高齢者ではない………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]歴史 文芸

文学効能事典―あなたの悩みに効く小説 [著]エラ・バーサド、スーザン・エルダキン

文学効能事典―あなたの悩みに効く小説 [著]エラ・バーサド、スーザン・エルダキン

 本読書欄にも「悩んで読むか、読んで悩むか」というお悩み相談コーナーがあるけれど、それをもっと強烈にしたのが本書。なにしろ文学愛好家は〈大昔から小説を軟膏(なんこう)のように使って傷をいやしてきた〉の………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]文芸

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