2017年10月01日の書評一覧

三遊亭円朝と民衆世界 [著]須田努

三遊亭円朝と民衆世界 [著]須田努

■噺に映る明治の欲望と暴力  天保10(1839)年生まれ、明治33(1900)年に没した三遊亭円朝は落語界中興の祖である。20代で「怪談牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」などを創作。速記者に口演を記録さ………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]歴史

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

■なぜ「国体」に取り込まれたのか  親鸞といえば、阿弥陀仏のみを信仰し、その信仰を世俗のいかなる価値よりも上位においたため、師の法然とともに流罪となった人物として知られている。その信仰を徹底させれば………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]人文

アリ対猪木―アメリカから見た世界格闘史の特異点 [著]ジョシュ・グロス

アリ対猪木―アメリカから見た世界格闘史の特異点 [著]ジョシュ・グロス

■未知の世界性はらんだ「凡戦」  1976年6月26日、中学生の私は土曜の半日授業が終わると家へ走った。ボクシング世界ヘビー級覇者モハメド・アリと日本最高峰のプロレスラー、アントニオ猪木の世紀の一戦………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ナチスの「手口」と緊急事態条項 [著]長谷部恭男・石田勇治

ナチスの「手口」と緊急事態条項 [著]長谷部恭男・石田勇治

■為政者の濫用、いかに危険か  衆議院が解散され、22日には投票が行われる。自民党はかねてより「緊急事態条項」を憲法に設けようとしてきた(2012年発表「自民党憲法改正草案」)。総選挙では表立った争………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]歴史

「大学改革」という病―学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する [著]山口裕之

「大学改革」という病―学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する [著]山口裕之

 2004年の国立大学の法人化で、大学への「トップダウン型ガバナンス」導入が図られた。だが、真理を探究する非営利組織としての大学には不適合だと、著者は批判する。  他方、大学の研究教育をめぐる状況は悪………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]人文

戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇 [著]堀川惠子

戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇 [著]堀川惠子

 演出家八田元夫(1903〜76)の人生を繙(ひもと)きながら、近代日本の新劇の歴史を俯瞰(ふかん)した書である。演劇人がいかに時代の波に翻弄(ほんろう)されたか、八田と同時代人の丸山定夫、三好十郎、………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

きょうの日は、さようなら [著]石田香織

きょうの日は、さようなら [著]石田香織

■実感に即した言葉、拾い集める  小説でしか表し得ない世界を現出させるために、ともすれば新人作家は、言葉を過剰に用いたり、現実をグロテスクに誇張して描いたり、深読みを誘引するかのように韜晦(とうかい………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]文芸

かくて行動経済学は生まれり [著]マイケル・ルイス

かくて行動経済学は生まれり [著]マイケル・ルイス

■判断は歪む、証明した心理学者  マイケル・ルイスの大ヒット作『マネー・ボール』は低予算の米大リーグ球団が統計分析を導入して割安な優良選手を集め大躍進した実話を描いた作品だった。  野球選手の市場が………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]経済

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