2017年10月22日の書評一覧

神秘大通り(上・下) [著]ジョン・アーヴィング

神秘大通り(上・下) [著]ジョン・アーヴィング

■自由になれない、14歳の記憶  1980年代、アメリカ文学を読むのが、ちょっとオシャレだった時代がある(物語の内容がオシャレだっていうことではないんだけど)。ジョン・アーヴィングは当時の文学界のス………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]文芸

花びら供養 [著]石牟礼道子

花びら供養 [著]石牟礼道子

■静まった言葉が浮かび上がる美  水俣病を物語った『苦海浄土』を代表作とする石牟礼文学が、私にとって真に迫って感じ取れるようになったのは、アスベスト禍と東日本大震災に遭ってからのことだった。  本書………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]歴史 社会 ノンフィクション・評伝

ヒストリア [著]池上永一

ヒストリア [著]池上永一

■沖縄からボリビアへ、魂の奔走  故郷の沖縄を描き続けている著者の4年ぶりの新作は、第2次大戦後に沖縄県人が南米のボリビアに移民した知られざる歴史を題材にした壮大な物語である。  沖縄戦を生き抜いた………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]文芸

2084 世界の終わり [著]ブアレム・サンサル

2084 世界の終わり [著]ブアレム・サンサル

■自由と隷従の境はどこにあるか  いつの世も、権力は体制への信心を国民に植えつけようとするものだ。  「戦争とは平和」「自由とは隷従」「無知は力」。そんな名句を生んだ1949年の英作家ジョージ・オー………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]文芸

浮世絵細見 [著]浅野秀剛

浮世絵細見 [著]浅野秀剛

 浮世絵は誰もが身近に感じる日本美術の代表。欧米での人気もうなぎのぼり。が、こんなにわかっていないことが多かったとは。  そもそも洋画や日本画さえ西洋の美術をモデルに明治時代に作り出された。浮世絵の全………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

復興百年誌―石碑が語る関東大震災 [著]武村雅之

復興百年誌―石碑が語る関東大震災 [著]武村雅之

◇神奈川県民頌徳(しょうとく)碑◇  九十四年前の秋、祈りの声が地に満ちた。激震が県全域を襲い、家屋倒壊と火災と津波に幾万の人命が露と消えた。県民たちは各地に慰霊碑を建てて死者を弔った。公募にて選ばれ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]歴史 社会

言葉に命を―ダーリの辞典ができるまで [著]ポルドミンスキイ

言葉に命を―ダーリの辞典ができるまで [著]ポルドミンスキイ

■大衆にわかる構造で20万語編纂  「人騒がせな人——正直だが気性が激しく、不正に抗(あらが)う人、不正を擁護する者を不安にする人のことも指す」  たったひとりで20万語収録、全4巻の『現用大ロシア………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]文芸

国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄

国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄

■生き方断念せずにすむ保障こそ  近代の国家は家族に深く関与してきた。そのことにいまも変わりなく、大多数の国家は異性愛カップルにのみ婚姻資格を与えているし、少子化対策は最重要の政策課題とされている。………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]政治

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