2017年10月29日の書評一覧

一句頂一万句 [著]劉震雲 / パリに終わりはこない [著]エンリーケ・ビラ=マタス

一句頂一万句 [著]劉震雲 / パリに終わりはこない [著]エンリーケ・ビラ=マタス

■朴訥と技巧、対照的な笑い  笑いのない人生はつらいが、自分の人生が面白いものかどうかは、当人には意外にわからない。ひどくまじめでいることがこっけいにみえ、ただぼんやりとしていることがかしこい選択で………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]文芸

ゴースト [著]中島京子

ゴースト [著]中島京子

■今もひっそり、「そこ」にいる  文豪の怪談小説は別として現代小説のこの手の本は初めてです。怪談の醍醐味(だいごみ)はジトッと濡(ぬ)れてジワーッと足音もなくひたひたと近づくあの見えない恐怖です。死………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]文芸

中原中也―沈黙の音楽 [著]佐々木幹郎

中原中也―沈黙の音楽 [著]佐々木幹郎

■日本語の「歌」、実作者の目から  中原中也における「歌」の問題を、本書は詩と詩集(『山羊の歌』『在りし日の歌』)の生成過程を独自の見方で追うことにより、従来にないレベルで解き明かす。中也や詩になじ………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

大人のための社会科―未来を語るために [著]井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

大人のための社会科―未来を語るために [著]井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

■「どこかおかしい」を解き明かす  「現代社会の基礎知識を教えてくれる本かな」  「そう思っちゃうよね。表紙しか見てないだろ」  「いや、目次もちょっとは見たさ。第1章は『GDP』。ちゃんとは分かっ………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]政治 社会

吹奏楽の神様 屋比久勲を見つめて―叱らぬ先生の出会いと軌跡 [著]山崎正彦

吹奏楽の神様 屋比久勲を見つめて―叱らぬ先生の出会いと軌跡 [著]山崎正彦

 高名なジャズトランペッターが舞台上で中学生のドラマーを往復ビンタした、と報じられたのは2カ月ほど前。スポーツや音楽の場においてスパルタ教育が必要だという意見は今も根強い。が、その対極にある指導法があ………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]教育 ノンフィクション・評伝

ギガマネー 巨大資金の闇―富の支配者たちを狙え [著]太田康夫

ギガマネー 巨大資金の闇―富の支配者たちを狙え [著]太田康夫

 プライベートバンキングと呼ばれる富裕層向け金融業務の実態に迫った本書で、富の集中のすさまじさを知った。世界の全資産の半分近くを資産1億円以上の富裕層が占め、米国などで1千億円以上の大金持ちが増加。世………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]経済

戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎

戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎

■歴史を知らずに大人になる不幸  一冊の書はときに生命体になりうる。本書はまさにそうだ。  伊藤忠商事名誉理事、元中国大使、日中友好協会会長、それに幾つかの大学で教鞭(きょうべん)をとる。著者はいわ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]政治

リスクと生きる、死者と生きる [著]石戸諭

リスクと生きる、死者と生きる [著]石戸諭

■東日本大震災をどう記憶するか  社会が何かを記憶するとはどういうことなのか。  二〇一一年三月一一日の東日本大震災と福島第一原発事故から、六年半以上が経った。生々しいリアルタイムでの「出来事」が、………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]社会

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