2017年12月03日の書評一覧

ハーフ・ブリード [著]今福龍太

ハーフ・ブリード [著]今福龍太

■得体の知れぬ混淆の創造力  「ハーフ・ブリード」? 慌てて訳語を充てる前に本そのものに向き合ってみよう。試しにカバーを外してみるのもいい。すると目が吸い込まれるほど深い「赤の本」が姿をあらわす。正………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]人文

異次元緩和の終焉―金融緩和政策からの出口はあるのか [著]野口悠紀雄

異次元緩和の終焉―金融緩和政策からの出口はあるのか [著]野口悠紀雄

■噴火の時待つ巨額損失のマグマ  本書は、日銀の量的緩和政策になお期待をかけるすべての関係者への警告だ。量的緩和政策が経済を何とか持たせているように見えている間にも、矛盾はマグマのように溜(た)まり………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]経済

熱帯雨林コネクション―マレーシア木材マフィアを追って [著]ルーカス・シュトラウマン

熱帯雨林コネクション―マレーシア木材マフィアを追って [著]ルーカス・シュトラウマン

■賄賂と乱伐、悪魔からの贈り物  ——楽園があった。名はサラワク。ボルネオ島北西部の豊かな森で、人びとはサゴヤシの樹(き)からデンプンを採り、吹き矢で鳥を狩って暮らしていた。  楽園のほとりに悪魔が………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]政治

PANA通信社と戦後日本―汎アジア・メディアを創ったジャーナリストたち [著]岩間優希

PANA通信社と戦後日本―汎アジア・メディアを創ったジャーナリストたち [著]岩間優希

■浮かび上がる、アジア像の乖離  東アジア、南アジア、イスラムが併存するアジアを一つにまとめるのは極めて困難であり、現実的な道は経済での統合だ——。  シンガポール建国の父、リー・クアンユーは生前、………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

学童集団疎開―受入れ地域から考える [著]一條三子

学童集団疎開―受入れ地域から考える [著]一條三子

 「学童疎開促進要綱」が閣議決定されたのは1944年6月、縁故疎開を原則としつつ帝都の児童(3年生以上)は集団疎開させる内容だ。もともと消極的な軍部もサイパン陥落で本土空襲が想定されるとそうは言ってお………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

日本神話はいかに描かれてきたか―近代国家が求めたイメージ [著]及川智早

日本神話はいかに描かれてきたか―近代国家が求めたイメージ [著]及川智早

 『古事記』『日本書紀』などの日本神話や古代説話が、近代においてどのように受容されたかを、雑誌の口絵・挿絵、絵葉書や双六(すごろく)、薬の包み紙などに見られる図像の数々から探る。  研究史的には不毛と………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

田舎暮らしと哲学 [著]木原武一

田舎暮らしと哲学 [著]木原武一

■野良仕事と工作の日々に学ぶ  田舎で子供を育てたいという想(おも)いから千葉の外房に家を建てて一家3人が移住した。雨水でご飯を炊くような水の不自由な土地で過酷な自然を相手に一歩も引かずに来れたのは………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]社会

世代問題の再燃―ハイデガー、アーレントとともに哲学する [著]森一郎

世代問題の再燃―ハイデガー、アーレントとともに哲学する [著]森一郎

■教育の役割は世界を教えること  書物、音楽、絵画、着物、住居や街路……。私たちは日々「物」や「作品」に関わって暮らしている。そして、それらを介して、「物」をつくりだし、保持してきた過去の世代、それ………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]社会

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