2017年12月17日の書評一覧

鳥獣戯画 [著]磯崎憲一郎

鳥獣戯画 [著]磯崎憲一郎

■絵の具の質感もつ言葉の導き  (イ)(=磯崎)作品はすべて未完だと横尾さん言うけど、僕の小説も未完の連続です。(ヨ)(=横尾)登場人物が突然消えて二度と現れない。(イ)飽きないように飽きないように………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

新哲学対話―ソクラテスならどう考える? [著]飯田隆

新哲学対話―ソクラテスならどう考える? [著]飯田隆

■プラトンの文体、生き生き再現  知る者は知らない者の優位に立つ。知は容易に上下関係を生む。ところが、ソクラテスは無知の人であった。そこは知らない者こそが活躍する場なのだ。  本書は、プラトンの対話………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]人文

最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで [著]アレクセイ・ユルチャク

最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで [著]アレクセイ・ユルチャク

■ロックに熱狂した「彼ら」の青春  本書で「最後のソ連世代」とは「ペレストロイカ時に大学入学年齢から三十代だった人」を指す。停滞を代名詞とするブレジネフ時代の落とし子と言ってもいい。だが、ソ連全体で………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]政治 アート・ファッション・芸能

改訂を重ねる『ゴドーを待ちながら』―演出家としてのベケット [著]堀真理子

改訂を重ねる『ゴドーを待ちながら』―演出家としてのベケット [著]堀真理子

■20世紀後半の人間示す不条理劇  登場人物は大人の男性四人、少年一人。「初老の浮浪者らしい男二人が、ゴドーという名前の何者かを待っている」、そこへ地主と奴隷と称する男が登場、四人のやりとり、次に少………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]文芸

皇帝と拳銃と [著]倉知淳

皇帝と拳銃と [著]倉知淳

 ドラマ「刑事コロンボ」のように、犯人が殺人を実行し、探偵役が完璧に見える犯罪計画のミスを暴くのが倒叙ミステリーである。  狡猾(こうかつ)な犯人と死神のような乙姫警部が頭脳戦を繰り広げる本書は、著者………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]人文

ジェンダー研究を継承する [編]佐藤文香・伊藤るり

ジェンダー研究を継承する [編]佐藤文香・伊藤るり

 女性学やジェンダー研究の草創期を担った21人へのインタビュー集である。  70年代のウーマンリブ体験あり、研究者を志した動機あり。〈わたくしね、リブの人たちには本当に同調してね。素敵(すてき)だと思………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]人文 社会

いわさきちひろ―子どもへの愛に生きて [著]松本猛

いわさきちひろ―子どもへの愛に生きて [著]松本猛

■賢治の言葉で共産主義に共鳴  1946年1月、長野県の松本で日本共産党の演説会が行われた。民主主義について語る弁士の演説を、フレアスカートを着てつば広の帽子をかぶった若い女性が熱心に聴いていた。彼………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2017年12月17日

光の犬 [著]松家仁之

光の犬 [著]松家仁之

■生と死で紡ぐ、ある家族の記憶  北海道東部の架空の町・枝留(えだる)を主な舞台に、明治から平成の世に至る3代の添島家の人々と、飼われていた4代の北海道犬の軌跡をたどった物語。  百年以上にわたる三………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]文芸

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