2018年01月07日の書評一覧

アメリカ 暴力の世紀―第二次大戦以降の戦争とテロ [著]ジョン・W・ダワー

アメリカ 暴力の世紀―第二次大戦以降の戦争とテロ [著]ジョン・W・ダワー

■怯えと不安が導く準戦争状態  本書は、「アメリカの世紀」の裏面に光を当てる。ヘンリー・ルースが用いたこの表現には、アメリカの経済的・軍事的な覇権だけではなく、その「例外的な美徳」という意味合いもあ………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]政治

火定 [著]澤田瞳子

火定 [著]澤田瞳子

■猛威ふるう疫病と社会の闇  古代史ものの歴史小説が増えている。このブームを牽引(けんいん)している澤田瞳子の新作は、直木賞の候補にも選ばれた傑作である。  奈良時代。民を救うために設置された施薬院………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]歴史 社会

新しい小説のために [著]佐々木敦

新しい小説のために [著]佐々木敦

■「私」とは、書き手の闘いを俯瞰  文芸批評を読むということはなにか。  私のような不真面目な人間にとって文芸批評は、サッカー観戦のあとのサッカー解説や分析に近い。試合は見ている、けれどなにが起こっ………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]文芸 人文

私がアルビノについて調べ考えて書いた本―当事者から始める社会学 [著]矢吹康夫

私がアルビノについて調べ考えて書いた本―当事者から始める社会学 [著]矢吹康夫

■マイナーな語り、多様な受け皿  昨年、大阪の高校で、生まれつき茶色い髪の黒染めを教諭らから何度も強要されたとして、在校の女子生徒が健康被害と精神的な苦痛から訴訟を起こしたのは記憶に新しい。なぜ、そ………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

縄文の思想 [著]瀬川拓郎

縄文の思想 [著]瀬川拓郎

■神話と考古学を手がかりに分析  縄文人は何を考えていたのだろう。たとえば夜空に浮かぶ星を何だと思っていたのか、死ぬとどうなると思っていたのか。どんなふうに恋をして、何を目標に生きていたのか。  か………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]歴史

人魚の石 [著]田辺青蛙

人魚の石 [著]田辺青蛙

■積み重なるおかしさ恐ろしさ  田舎の山寺へ「私」は移り住む。そこを一人で守っていた祖母の死後、継ぐ気になった。子供の頃、山と寺で過ごした思い出が「私」を動かす。「私」を「坊っちゃん」と呼ぶ徳じいは………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]文芸

学校では教えてくれない差別と排除の話 [著]安田浩一

学校では教えてくれない差別と排除の話 [著]安田浩一

 私は差別を身をもって実感したことがない。だが、そのことは私が差別と無縁であることを意味してはいない。差別の存在する社会に生きている以上、否も応もなく差別に巻き込まれている。そんな私に必要なのは、説教………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]社会

「国境なき医師団」を見に行く [著]いとうせいこう

「国境なき医師団」を見に行く [著]いとうせいこう

 「国境なき医師団」の活動現場を訪ね歩いた記録から、強い衝撃を受けた。紛争で故郷を追われ、未来が見えない難民たち、どのような状況でもひたすら援助に奮闘する医師団スタッフ、無力感にさいなまれつつも人々と………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]社会

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