2018年01月21日の書評一覧

バテレンの世紀 [著]渡辺京二

バテレンの世紀 [著]渡辺京二

■現代史の謎にも貴重な示唆  『昭和天皇実録』第十によれば、昭和天皇は1946年7月から8月にかけて、宮内省御用掛の木下道雄を出張させ、「九州におけるカトリック教派の状況」を視察させた。この記述は謎………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]歴史

戦争調査会―幻の政府文書を読み解く [著]井上寿一

戦争調査会―幻の政府文書を読み解く [著]井上寿一

■資料に語らしめる敗戦の原因  日本はなぜ対米英蘭戦争に突入したのか、国策はいつどの段階で誤ったのか。太平洋戦争の敗戦後、東久邇宮内閣に続いて首相に就任した幣原喜重郎は、自らの内閣でこの解明を行うこ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]歴史 政治

仙人と呼ばれた男―画家・熊谷守一の生涯 [著]田村祥蔵

仙人と呼ばれた男―画家・熊谷守一の生涯 [著]田村祥蔵

■争わず、自分を曲げずに生きる  仙人と呼ばれた画家熊谷守一(くまがいもりかず)の評伝。  熊谷といえば、太い輪郭線のある素朴な画風で知られるが、そうした絵が描けるようになるまでは、長く貧しい生活が………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

情動の哲学入門―価値・道徳・生きる意味 [著]信原幸弘

情動の哲学入門―価値・道徳・生きる意味 [著]信原幸弘

■理性こそ判断の主役に、待った  冒頭、こう書き出される。「とかく情動は悪者にされやすい。しかし、本当にそうなのだろうか。」  「情動」という語よりも「感情」と言った方がピンとくるだろう。「感情に流………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]人文

代表の概念 [著]ハンナ・ピトキン

代表の概念 [著]ハンナ・ピトキン

■指導者を支持する理由問われる  「代表」は、政治学が近年活発に論じているテーマの一つである。  例えば「代表される者」がまず存在して彼らが「代表する者」を選ぶのではなく、逆に代表する者が代表される………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]政治 社会

脳の意識 機械の意識―脳神経科学の挑戦 [著]渡辺正峰

脳の意識 機械の意識―脳神経科学の挑戦 [著]渡辺正峰

■スリリングで気宇壮大な実験  科学と主観の果てしない乖離(かいり)を乗り越えようという、科学者の果敢な挑戦。  人の意識を科学するのは、とてつもない野望である。科学は客観的な事象を扱う手続き。意識………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]医学・福祉

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす [著]佐光紀子

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす [著]佐光紀子

 日本の男性が家事を分担する割合は世界平均の半分以下である、との耳の痛い指摘が冒頭にある。戦後の高度経済成長を支えた専業主婦願望もいまだに根深く、女性は家事をきちんとこなさなければならない、というプレ………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]社会

化学者たちの京都学派―喜多源逸と日本の化学 [著]古川安

化学者たちの京都学派―喜多源逸と日本の化学 [著]古川安

 一般に京都学派といえば、西田幾多郎を筆頭とする哲学・人文科学の学問的系譜を想(おも)い起こす。しかし、化学にも京都学派があったのだ。本書は、その創始者たる喜多源逸(げんいつ)を起点に、ノーベル賞受賞………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]教育

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