2018年04月21日の書評一覧

野蛮なアリスさん [著]ファン・ジョンウン

野蛮なアリスさん [著]ファン・ジョンウン

■消えた町、戦争と暴力の記憶  女装ホームレスのアリシアが、再開発で消え去った町、コモリを言葉で蘇(よみがえ)らせる。そこに立ち現れるのは、いないことにされてきた人々の世界だ。  子供時代、朝鮮戦争………[もっと読む]

[評者]都甲幸治(早稲田大学教授(アメリカ文学))
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]文芸

竹内好とその時代―歴史学からの対話 [編]黒川みどり、山田智

竹内好とその時代―歴史学からの対話 [編]黒川みどり、山田智

■「対立物の一致」を内包する思想  竹内好(よしみ)の風貌(ふうぼう)(本書巻頭の写真)はまったく圧倒的だ。柔道家のような頑強な体躯(たいく)、人を射抜くようなギョロリとした眼(め)。まぎれもない大………[もっと読む]

[評者]間宮陽介(青山学院大学特任教授(社会経済学))
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]歴史

憎しみに抗って―不純なものへの賛歌 [著]カロリン・エムケ

憎しみに抗って―不純なものへの賛歌 [著]カロリン・エムケ

■多様性ゆえの安定、再構築を  このところ「ヘイトスピーチ」や「ヘイトクライム」といった「憎しみ」を含む言葉を耳にすることが多くなった。実際、ネット上では憎悪表現が当たり前のように飛び交っている。そ………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]政治 社会

名画の中の料理 [著]メアリー・アン・カウズ

名画の中の料理 [著]メアリー・アン・カウズ

■読む「フルコース」をどうぞ  本を読むのは料理を食べることとおんなじなのだ。たんに栄養をとるために料理を食べる人もいる。しかし、やはり料理は味わうべきものだ。ゆっくりと、ゆったりと、その一皿を味わ………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(立正大教授)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

すごい廃炉―福島第1原発・工事秘録〈2011〜17年〉 [写]篠山紀信 [文]木村駿

すごい廃炉―福島第1原発・工事秘録〈2011〜17年〉 [写]篠山紀信 [文]木村駿

■何も生産しない技術を競い合う  震災後、福島第一原発の視察で構内に入った。緊張して臨んだが、すでに防護服が必要ない場所も多いと聞いて驚いた。「フェーシング」(表面遮水)を始めとする作業が進んだ成果………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

百貨店の展覧会―昭和のみせもの1945−1988 [著]志賀健二郎

百貨店の展覧会―昭和のみせもの1945−1988 [著]志賀健二郎

■ワクワクに出会う偶然を提供  百貨店の催事に関する論文を楽しく読んだことがあったので本書を手に取った。著者は小田急百貨店で文化催事を担当していた方で、のちに美術館の館長なども務めた。百貨店の展覧会………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]社会

酒の起源―最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅 [著]パトリック・E・マクガヴァン

酒の起源―最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅 [著]パトリック・E・マクガヴァン

 ごきげんバッカスのお通りだ!  わーい、愉快愉快。人類が文明を生み出せたのは、お酒のおかげなんだって。酔っぱらうことで革新的な思考が刺激され、みんなでお祭り気分になれて共同体の絆も強まるってわけ。 ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]歴史

『ニッポン国VS泉南石綿村』製作ノート [編]原一男+疾走プロダクション

『ニッポン国VS泉南石綿村』製作ノート [編]原一男+疾走プロダクション

 副題に〈「普通の人」を撮って、おもしろい映画ができるんか?〉とある本書は、タフな表現者を追った「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」で知られる原一男監督が、アスベスト被害に遭った泉南の生活者たちの闘病や………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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