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幸・不幸の分かれ道―考え違いとユーモア [著]土屋賢二

[評者]

[掲載]2011年10月02日

[ジャンル]人文

表紙画像

 就職し、完璧な教師を目指していた頃、「カテゴリー」を説明するため「君らは知らないだろうけど、日本語では『はんちゅう』っていうんだよ」「どう書くかというと」と言って、黒板に「範」と書いたが、「疇」が書けず「ちゅう」と書いた。恥ずかしいと同時にラクになった経験から、著者はだんだん変わっていったという。
 不幸になるのは、ものごとの一面しか見ないから。深刻になった時も「そんなに深刻じゃない」と思う能力がユーモアのセンスで、ものの見方を変えられるのが、人間の自由にとって一番大切なことだ——。
 「本書は書き下ろしです。ご安心ください」とあるので、例のツチヤ流かと思ったら、存外直球だった。
    ◇
 東京書籍・1365円

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