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ぼくはお金を使わずに生きることにした [著]マーク・ボイル

[評者]

[掲載]2011年12月18日

[ジャンル]人文

表紙画像

 イギリスに住むアイルランド出身の若者が、2008年11月から1年間の金なし生活をつづった。「金持ちでなくても環境に配慮した生活を送ることができるというのを証明する」のが目的だ。無料で譲り受けたトレーラーハウスに住み、移動は自転車。照明や暖房、調理、通信に使うエネルギーは自力で作る。食料は自然界で採取したり、「ゴミ箱あさり」で調達したり。体調を崩したことも、恋人との別離もあったが、常に前向きに自給自足を実践する。
 数々の創意工夫を読んでいると、金なし生活は「何とか生きられるどころか、豊かに暮らせる」ことだと分かる。「一番大切なことは何か」を考えさせられる。
    ◇
 吉田奈緒子訳、紀伊国屋書店・1785円

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