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すかたん [著]朝井まかて

[評者]

[掲載]2012年01月29日

[ジャンル]文芸

表紙画像

 ほんわかとした時代小説。江戸のまんじゅう屋の娘だった知里は、江戸詰の藩士だった夫の赴任で大坂に。ところが、夫は急死する。ひょんなことから有名な青物問屋「河内屋」に住み込み奉公することになった知里。青物野菜にかけては暴走気味の情熱を燃やす河内屋の若旦那・清太郎といがみあうが、いつしか「胸の内の何かが瞬く」ようになる。
 一見、厳しいおかみさんの苦悩の過去、問屋仲間の裏切りと友情、知里と清太郎の恋の行方が絡み合いながら、物語は大団円へ。「ちゃうちゃう」「まったり」「ええねん」「しんど」「おもろい」などと付けられた全10章。浪速の情緒と季節感がたっぷりだ。
    ◇
講談社・1680円

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