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「当事者」の時代 [著]佐々木俊尚

[評者]

[掲載]2012年05月06日

[ジャンル]社会

表紙画像

 ネットメディアの浸透により、歴史的な岐路にたつマスメディア。その構造的な問題点を読み解くことで、日本人社会が構築した戦後のメディア空間の特性を、元毎日新聞記者のジャーナリストがよみといた。マスメディアが意見を「代弁」してきた「市民」とは、辺境に存在するマイノリティーに「憑依(ひょうい)」した視点から語られた「幻想の〈庶民〉」だったと指摘。そうして抽出された極端な事例はエンタメ性をおび、見る側が「自分の問題」と受け取る機会を奪ってきたが、ネット言論による新たなメディア空間では、全員が当事者たることができるという。そして今こそ「当事者としての立ち位置」を取り戻せという。
    ◇
 光文社新書・998円

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