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山口百恵―赤と青とイミテイション・ゴールドと  [著]中川右介

[評者]

[掲載]2012年07月29日

[ジャンル]ノンフィクション・評伝

表紙画像

 山口百恵が1973年に14歳でデビューしてから80年に21歳で引退するまでを、膨大な文献と映像資料を確認して書いた“史伝”。彼女自身が雑誌などに語ったインタビューのほか、プロデューサー、作詞家、作曲家、映画監督といった彼女と仕事にかかわった人々のこれまでの発言から、〈総体としての山口百恵〉と70年代の芸能界の状況を浮かび上がらせる。〈虚構の世界で虚構の人物を演じながらも、自分を見失うことなく生き抜いたひと〉〈彼女の強靱(きょうじん)さに、三十数年が過ぎた現在、改めて驚愕(きょうがく)する〉と著者は記す。“百恵世代”にはそれぞれの青春の日々が克明に懐かしくよみがえってくる。文庫書き下ろし。
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朝日文庫・987円

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