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セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱 [著]坂爪真吾

[評者]

[掲載]2012年08月12日

[ジャンル]社会

表紙画像

 障害者への性的な支援・ケアサービスの不在を社会問題と捉え、それを提供する非営利組織を立ち上げた著者。看護などのように専門技術としてサービスを提供することが目的で、脱衣やスタッフへの接触はなく、射精介助に限定したものだ。
 学生時代の風俗店研究から、現代社会のセクシュアル・リテラシーの欠如に問題意識を持ち、「ベーシック・セックス社会」=最低限度の性の健康と権利が保証されている社会を実現しようと決めたのが設立のきっかけという。いずれ誰もが安心して利用できる性サービスのインフラ構築を、という訴えは確かに過激だが、どこかゆがんだ現代の性を考え直す上で見るべき点は多い。
    ◇
 小学館101新書・756円

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