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歳々年々、藝同じからず 米朝よもやま噺 [語り]桂米朝[聞き手]市川寿憲

[評者]

[掲載]2012年09月30日

[ジャンル]アート・ファッション・芸能

表紙画像

 大阪・朝日放送のラジオ番組「米朝よもやま噺(ばなし)」を再構成した本の3冊目。なつかしい芸人や役者、芸者にお茶屋の思い出から、枝雀や吉朝ら、弟子のことまで自在に語る。「そもそも、民主主義と芸事というものは、どこか相いれんもんがあるような気はしますなあ」と、さらり。「芸というものを他人に教えるというのは、実に難しいことなんや」と言いつつ、自らの師匠・四代目桂米團治(よねだんじ)から「いろんな話を聴かせてもらいました」と振り返る。「それは師匠が、ネタのことを常々考えてたから自然にできたことです。ほんまに芸が好きやからこそ語れる、それが芸談なんや」。まさにそんな本だ。
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朝日新聞出版・1365円

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