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地図で読む昭和の日本 定点観測でたどる街の風景 [著]今尾恵介

[評者]

[掲載]2012年12月02日

[ジャンル]歴史

表紙画像

 東京都心や近郊都市から名古屋、大阪・堺、芦屋、博多など28の街の変遷を、1万分の1地形図を重ね合わせて追いかけた。たとえば、1916(大正5)年の地図では銀座は4丁目までだが、関東大震災後の町名地番整理で、近隣の町が銀座の名を欲しがって銀座・銀座西・木挽(こびき)町(のちに銀座東)となり、68(昭和43)~69年に銀座1~8丁目となったという。また、東京都江東区のある街の名は砂村大字(おおあざ)治兵衛新田→砂町大字治兵衛→北砂町→北砂と、何度も変わってきた。江戸幕府の火薬庫が大学になり、塩田が高層マンション群やショッピングセンターになるなど、地図から時代の変化に思いをはせることができる。
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 白水社・1995円

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