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ワンクリック [著]リチャード・ブラント

[評者]

[掲載]2012年12月16日

[ジャンル]経済

表紙画像

 米で生まれたアマゾン社が、世界最大の通販サイトに成長するまでをたどる。トップのベゾス氏は「善意の火星人」とも呼ばれる。米では出版社に値下げを迫り、圧力をかける。すべては顧客のため、だ。
 出版社など「抵抗勢力」が訴える「出版文化の保護」がどこか抽象的なのに対して、アマゾンが提示する「本が安く手に入る世界」は実に具体的だ。でもある日、買いたい本がサイトから突然消えたら? 購入ボタンがなくなったら? 値下げを拒む出版社へ実際にあった「制裁」だ。
 今や出版界を揺さぶるアマゾン。皮肉なことに、本書を読むと、書籍は同社が扱う膨大な商品の一つに過ぎないこともよくわかる。
    ◇
 井口耕二訳、日経BP・1680円

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